SBI証券が2019年8月26日から私設取引システム(PTS)における信用取引サービスの提供を開始します。
SBI証券の口座を持っている個人投資家は、SBIジャパンネクスト証券が運営するジャパンネクストPTSという私設取引システムで制度信用取引を行うことが可能になります。
個人投資家にとってPTS信用取引の主なメリットは二つです。
■メリット1 通常の信用取引より手数料が安い
東証で株の売買が成立する通常の信用取引より、PTS信用取引の方が約5%安い手数料体系となっています↓
1注文の約定代金 | PTS信用取引 |
信用取引スタンダードプラン (SBI証券のユーザーが東証で約定した場合) |
~10万円 |
86円
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90円
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~20万円 |
128円
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135円
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~50万円 |
171円
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180円
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50万円超 |
333円
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350円
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■メリット2 通常より有利な価格で約定する可能性がある
ジャパンネクストPTSでは、東証と比較して、呼値は最小で1,000分の1刻みとなります。そのため、東証と比較して、より低い株価での買付、より高い株価での売却など、有利な価格で取引できる可能性が出てきます。
なお、SBI証券の口座を持っている個人投資家はジャパンネクストPTSを利用することにより、現物株取引では夜間取引を行うことが可能になっています。
しかし、PTSの信用取引は今のところ平日の昼間しか取引ができません。取引時間は9:00~11:30と12:30~15:00となっています。
以下、SBI証券のウェブサイトからの抜粋です。
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各 位
株式会社SBI証券
PTS信用取引開始のお知らせ
2019年8月23日
株式会社SBI証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)は、2019年8月26日(月)9時よりSBIジャパンネクスト証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:チャン・ソク・チョン)の運営する「ジャパンネクストPTS」で信用取引を開始することとなりましたのでお知らせいたします。
PTS取引は、取引所よりも有利な価格で約定する可能性があり、さらに当社におけるPTS取引の手数料は取引所取引(スタンダードプラン)と比べて約5%安いお得な手数料体系となっております。
■当社の取引所取引手数料との比較(国内株式-信用取引)(税抜)
1注文の約定代金 PTS スタンダードプラン ~10万円 86円 90円 ~20万円 128円 135円 ~50万円 171円 180円 50万円超 333円 350円※約定日の前営業日の未決済建玉の建玉代金合計または約定日の前営業日の新規建約定代金合計が5,000万円以上は、取引所取引、PTS取引ともに0円。
※インターネットコースのインターネット取引の手数料体系となります。
当社は2007年にPTS取引を開始し、これまでも取引時間の拡大やSOR注文の開始など、お客さまのさまざまなニーズにお応えすべく、より魅力的な投資環境の提供に努めてまいりました。
このたびのPTS信用取引の開始により、これまで以上に個人投資家の皆さまの資産形成に貢献ができるものと期待しております。当社は、今後も「業界屈指の格安手数料で業界最高水準のサービス」を提供するべく、商品・サービスの拡充に努めてまいります。
■PTS信用取引の概要
PTS運営会社 SBIジャパンネクスト証券株式会社 取扱銘柄数 東京証券取引所で制度信用銘柄、貸借銘柄に指定されている銘柄のうち、SBIジャパンネクスト証券が指定する銘柄 取引の種類 制度信用取引、一般信用取引(返済のみ)
※一般信用取引の新規建ては取引対象外です。
取引の種類 9:00~11:30、12:30~15:00
※PTSに前場(または後場)に発注された未約定の指値注文は、前場終了時(または後場終了時)に失効されます。
PTS信用手数料(税抜)
1注文の約定代金 手数料 ~10万円 86円 ~20万円 128円 ~50万円 171円 50万円超 333円 ※約定日の前営業日の未決済建玉の建玉代金合計または約定日の前営業日の新規建約定代金合計が5,000万 円以上は、取引所取引、PTS取引ともに0円。
※インターネットコースのインターネット取引の手数料体系となります。
▼PTS信用取引のメリット
お得な手数料体系
PTS市場で約定した場合は、スタンダードプランに比べて手数料が約5%引きとなっております。
※SOR判定により1注文が複数市場(証券取引所(当社優先市場)、PTS市場(J-Market、X-Market))に跨って約定が成立した場合は、割引手数料が適用されます。
呼値の刻みの縮小
SBIジャパンネクストのPTS(J-Market)では、取引所と比較して、呼値は最小で1,000分の1刻みとなります。取引所と比較して、より低い株価での買付、より高い株価での売却など、有利な価格で取引できる機会を提供いたします。
~~以上、SBI証券のウェブサイトからの抜粋~~
個人投資家の立場として、私設取引システム(PTS)で信用取引ができるようになるのは歓迎です。PTSで約定すると手数料が安くなるので。
あとは将来的に、PTS信用取引が日中だけでなく夜間取引でも使えるようになると、ありがたいですね。また、一般信用取引がPTSでも使えるようになることも期待したいところです。
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