制度信用取引とは (株式用語解説 信用取引用語)

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  • 制度信用取引 [読み:せいどしんようとりひき]

祐作:先輩、制度信用取引ってなんですか?

兜:ふむ、制度信用取引とは、信用取引の種類の一種だな。

祐作:一種?

兜:信用取引には、ずっと以前から存在した制度信用取引と、1998年10年12月から新しくできた一般信用取引の2種類があるんだ。今日は、質問をもらった制度信用取引について解説していこう。

祐作:はい、お願いします。

兜:制度信用取引とは、証券取引所が定めた銘柄を対象に、証券取引所の規則に基づいて行われる信用取引のことだ。決済の期限は6カ月と決められていて、必ず6カ月以内に決済しないといけない。

祐作:必ず決済といいますと?

兜:買った株は売らないといけないし、空売りした株は買い戻さないといけないということだ。

祐作:なるほど。

兜:あと、制度信用取引で信用買いができる銘柄は、証券取引所が定めた制度信用銘柄に限られる。制度信用銘柄は、株主数や売買高、企業業績など一定の基準を満たした銘柄が選ばれる。制度信用銘柄は金利(または貸株料)や弁済期限も一律に定められている。ここまでわかるかな?

祐作:はい、大丈夫です。

兜:ここからが難しいぞ。制度信用取引の中でも、証券会社の手持ち株が不足する場合に証券金融会社が融資や貸株に応じてくれる銘柄を「貸借銘柄」という。制度信用取引で空売りができるのは、この貸借銘柄だけだ。

証券会社と証券金融会社の関係については、下記のリンク先の大阪証券金融(株)のウェブサイトを見てくれ。

貸借取引について

※大阪証券金融株式会社・・・証券金融会社の中の一社。

祐作:はい、見ておきます。

兜:ちなみに、制度信用取引において、「信用買いだけが可能な銘柄を銘柄」を貸借融資銘柄と呼び、「信用買いも空売りも可能な銘柄」を貸借銘柄と呼んでいるから覚えておくといいさ。

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