逆指値注文とは (株式用語解説)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

逆指値 [読み:ぎゃくさしね]

祐作:先輩、逆指値ってなんですか?

兜:ふむ、逆指値か。まず、普通の指値注文は「~円以下になれば買い」もしくは「~円以上になれば売り」という注文方法だよな。

祐作:そうですね。

兜:逆指値注文はその逆で、「~円以上になれば買い」もしくは「~円以下になれば売り」と言う注文方法だ。

祐作:もう少し具体的に教えてもらえますか?

兜:例えば、1000円の株が「1050円まで上がれば買い」という注文が買いの逆指値注文。1000円の持ち株が「900円まで下げれば、890円で売り」という注文が売りの逆指値注文となる。

祐作:なるほど。では、逆指値注文はなんのために使うのか教えてもらえますか?

兜:逆指値の使い方で一番重宝するのは、「損切り注文」だな。

祐作:損切り注文といいますと?

兜:逆指値を使うと「A株が900円を下回ったら成行の売り」といった注文を出すことができる。株価が変動して、900円を下回ると自動的に成行売りの発注が出され、それ以上損失を拡大するリスクを抑えられるんだ。これが逆指値の代表的な使用例だ。

祐作:なるほど。

兜:いわゆるストップロスオーダーという手法だな。ロス(損失)をストップさせるための注文方法ってことさ。取引時間中の株価を見ることができない人には重宝する。

祐作:わかりました。ストップロスオーダーの他に、逆指値の使い道はありますか?

兜:他に代表的な使い方としては、「上昇買い」と「利益確定売り」があるね。では、まず上昇買いから説明しようか。

祐作:はい。

兜:上昇買いとは、注目銘柄が以前つけた最高値を抜いたり、ボックス相場を突き抜けて上昇する、いわゆる”相場つきが変わった”ところを逆指値で狙う手法だ。例えば「B株が現在950円で1000円まで上昇すれば買い」という逆指値注文を出しておく。B株が予定どおり上昇トレンドに乗って1000円まで株価が達したら、自動的にそのトレンドに乗れるわけだな。

祐作:なるほど。では、「利益確定売り」の方について教えてもらえますか?

兜:例えば持ち株が値上がりしている時、「800円で買った銘柄が現在1000円の最高値をつけている。まだ上がると思うので持続したいが、900円まで値下がりしたら売り」の逆指値注文を出すことで、利益を確定させることができる。また1200円まで上がれば、逆指値の設定を1100円という具合に、株価の上昇に合わせて設定値を上げていけば、相場が強い限りは持続し、上昇力が弱まったところで売り注文が出せる。

祐作:なるほど、逆指値とは便利なものですね。全ての証券会社で使えればいいのに。

兜:逆指値機能を導入するとサーバーにかかる負担が増えるんだ。だから、全てのネット証券が逆指値に対応しているわけじゃない。ちなみに、逆指値注文が使用できる証券会社を知りたかったら、下記リンク先の記事を読めばいいさ。

逆指値注文が使える証券会社の一覧

▼関連記事

OCO注文とは (株式用語解説)

IFD注文とは

IFDO注文とは 【SBIネオトレード証券による解説】

記事下

▼当サイト管理人 ネット証券マニア兜達也がおすすめする証券会社

私は以下の証券会社の口座を全て開設しています。どこの会社も口座開設費や口座維持費は無料ですし、証券会社にはそれぞれ特徴があるので、用途によって使いわけるのがいいでしょう。

  • 楽天証券・・・オンライン証券業界で株式売買代金が2位の会社です。マーケットスピード2の情報収集能力がすばらしい。楽天証券は有名な個人投資家「ジェイコム20億男BNF氏」のメイン証券会社です。

  • マネックス証券・・・IPOが単純明快な公平抽選ですから、新規公開株申し込み口座として活用すべきです。また米国株取引サービスに強みがあります。

  • auカブコム証券・・・IPOがシステム抽選で全てのユーザーに公平なチャンスがあります。また一般信用取引の売建可能銘柄の数が豊富なので、株主優待銘柄をつなぎ売りに使える証券会社です。

 

※上記の証券会社3社は、資料請求・口座開設費・口座維持費が無料です。

※情報の内容に関しては正確性を期していますが、情報が古くなっている場合がありますので、各証券会社のウェブサイトで確認をお願いいたします。掲載している情報に誤りがあった場合、ご指摘いただけると幸いです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする