SBI証券と住信SBIネット銀行における「外貨入出金サービス」の解説

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

SBIホールディングスという金融会社のグループ会社に、SBI証券と住信SBIネット銀行という企業があります。

SBI証券の証券取引口座と住信SBIネット銀行の銀行口座を持っているユーザーは、「外貨入出金サービス※」というサービスを利用することが可能です。

 (※外貨入出金サービスは、外貨即時決済サービスとも呼ばれています)

「外貨入出金サービス」を利用すれば、個人投資家は、下記の取引を実行できます。

  • 住信SBIネット銀行で保有している外貨普通預金を、即時にSBI証券の証券取引口座に入金して、商品の買付に使える
  • SBI証券の証券取引口座にある外貨を、住信SBIネット銀行の外貨普通預金に移すことが可能

「1」についてですが、具体例を挙げると、「住信SBIネット銀行で保有している米ドルを、SBI証券の証券取引口座に移して、アメリカのアマゾン社の株を買う」といった取引が可能です。

この「1」なのですが、実は外国株を投資をしている個人投資家にとっては、コスト面でメリットがあります。

▼「1」 SBI証券のユーザーが住信SBIネット銀行も利用すると、為替手数料が1米ドルあたり21銭安くなる

 住信SBIネット銀行の口座を持っていない個人投資家が、SBI証券で米国株を買おうとすると、まずはSBI証券の証券取引口座の中で、日本円を米ドルに変える必要があります。この為替取引には1米ドルあたり25銭のコストがかかります。

ところが、住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座において、日本円を米ドルに変えるコストは、1米ドルあたり4銭となっています。

また、住信SBIネット銀行の外貨普通預金から、SBI証券の証券取引口座への外貨の移動は、手数料が無料となっています。つまり、米ドルは手数料無料で移動させることが可能です。

ですから、「外貨入出金サービス」を利用すれば、住信SBIネット銀行の口座を持っていない人より21銭安く、日本円を米ドルに交換することができます。

交換した米ドルは、アメリカ株の投資に使えます。よって、アメリカ株投資をしている個人投資家にとって、「外貨入出金サービス」を使えば、為替取引コストの削減に繋がるわけです。

また、外貨入出金サービスを使えば、米ドルを日本円に交換する際も、住信SBIネット銀行の口座を持っていない人よりコストが1米ドルあたり21銭安くなります。

なお、2019年3月29日の17時まで、住信SBIネット銀行は外貨預金セールというキャンペーンを実施しています。

このキャンペーンの期間中は、日本円で米ドルを買付する際の為替コストが0銭となっています。よって、通常より4銭安く米ドルを手に入れることが可能となっているのでお得です。 new!

▼「2」 SBI証券の証券取引口座にある外貨を、住信SBIネット銀行の外貨普通預金に移すことが可能

 「2」についてですが、具体例を挙げると、SBI証券の証券取引口座にある米ドルを、住信SBIネット銀行の外貨普通預金に移すことが可能です。

SBI証券の証券取引口座にある米ドルは利息が付きませんが、住信SBIネット銀行の外貨普通預金にある米ドルは利息が付きます。ですから、特に使う予定のない「証券取引口座にある外貨」は、住信SBIネット銀行の外貨普通預金に移した方が利息分お得になります。

なお、住信SBIネット銀行に預けてある米ドルは、リアルタイムでSBI証券の証券取引口座に移すことが可能です。

↓「外貨入出金サービス」イメージ図

SBI証券の証券取引口座

日本円

証券口座(円建)

←相互に手数料無料で資金移動可能→

日本円

(円普通預金)

↓1米ドルあたり25銭のコスト
↑1米ドルあたり25銭のコスト

↓1米ドルあたり4銭のコスト

↑1米ドルあたり4銭のコスト

米ドル (預り金)

証券口座(外貨建)

・利息が付かない

←手数料無料でリアルタイムで資金移動が可能

(この取引は外貨即時決済サービスとも呼ばれている)

米ドル (外貨普通預金)

利息が付く

→手数料無料で資金移動が可能

(手続きした日の翌営業日か翌々営業日に振込)

米国株の買付

 ↑この表で黄色を付けた部分が、外貨入出金サービスです。

なお、外貨入出金サービスについて、さらに詳しく知りたい方は、下記リンク先のページをクリックしてください。

外貨即時決済サービス – 住信SBIネット銀行のウェブサイト

以上、簡単にまとめると、SBI証券のユーザーは、住信SBIネット銀行の口座を使って「米ドル←→日本円」の為替取引を行えば、為替取引にかかるコストを削減できるよというお話でした。

▼関連記事

SBI証券では特定口座で外国株式の取引が可能

SBI証券のメリットとは?

SBI証券、「米国株式 決算速報ニュース」配信開始

SBI証券が株主優待銘柄の検索画面を改善

SBI証券の成人向けNISA口座では、株取引の手数料が無料となっている

SBI証券のiDeCoで投資を行うメリットとは

SBI証券の一般信用取引の短期売り注文のメリット

SBI証券、全ての気配値情報が閲覧できる「全板」サービス開始

記事下

▼当サイト管理人 ネット証券マニア兜達也がおすすめする証券会社

私は以下の証券会社の口座を全て開設しています。どこの会社も口座開設費や口座維持費は無料ですし、証券会社にはそれぞれ特徴があるので、用途によって使いわけるのがいいでしょう。

  • 楽天証券・・・オンライン証券業界で株式売買代金が2位の会社です。マーケットスピード2の情報収集能力がすばらしい。楽天証券は有名な個人投資家「ジェイコム20億男BNF氏」のメイン証券会社です。

  • マネックス証券・・・IPOが単純明快な公平抽選ですから、新規公開株申し込み口座として活用すべきです。また米国株取引サービスに強みがあります。

  • auカブコム証券・・・IPOがシステム抽選で全てのユーザーに公平なチャンスがあります。また一般信用取引の売建可能銘柄の数が豊富なので、株主優待銘柄をつなぎ売りに使える証券会社です。

 

※上記の証券会社3社は、資料請求・口座開設費・口座維持費が無料です。

※情報の内容に関しては正確性を期していますが、情報が古くなっている場合がありますので、各証券会社のウェブサイトで確認をお願いいたします。掲載している情報に誤りがあった場合、ご指摘いただけると幸いです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする