トレードステーションの日本株版を使った感想

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2017.5.24 Last Update!

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マネックス証券が2016年から日本株取引ツール「トレードステーション」のサービスを提供しています。

▼日本株取引ツール「トレードステーション」とは?

この日本株取引ツール「トレードステーション」は、以前、当サイトで紹介したことがある米国株取引ツール「トレードステーション」とは別物の新サービスとなっています。新サービスは日本株の短期売買に向いたものになっています。

また、日本株取引ツール「トレードステーション」は、以前からある既存のマネックス証券の日本株取引サービスとも違うものです。手数料体系が既存の証券取引口座のサービスとは違います。売買の金額が多いほど通常の証券取引口座よりお得になる手数料体系となっています。

日本株取引ツールトレードステーションは、ウェブサイトにブラウザでログインして株取引を行うのではなく、パソコンやスマートフォンにトレードステーションというソフトをインストールし、そのソフトで株取引を行うようになっています。ソフトの利用料は無料です。

Windowsのパソコン向けのトレードステーションは、これまでの日本株取引ツールにはない機能を多く備えています。「短期売買向けの手数料」+「多機能なトレーディングソフト」がトレードステーションの特長といえます。

▼大量に日本株をデイトレードした場合の手数料比較 (2017年5月更新)

1日の約定代金によって手数料が決まる1日定額制の手数料比較表を作ってみました。制度信用取引の場合の価格です。

証券会社
1日の約定代金
1000万円 2000万円 3000万円 4000万円
マネックス証券のトレードステーションのラージプラン※1 3250円 6500円 9750円 13000円
マネックス証券のトレードステーションのノーマルプラン 4000円 8000円 12000円 16000円
SBI証券のアクティブプラン 4077円 8077円 12077円 16077円
マネックス証券のトレードステーションのミニプラン 5000円 10000円 15000円 20000円
マネックス証券の一日定額手数料コース※2 10000円 17500円 25000円 35000円
楽天証券のいちにち定額コース※3 10000円 20000円 30000円 40000円
松井証券における制度信用取引の手数料 10000円 20000円 30000円 40000円

 ↑価格は全て税抜です

※1 トレードステーションにて信用取引を行っているユーザーは、一定条件を満たせば、取引手数料が無料です。

信用取引を行っているトレードステーションの口座で、各週に1営業日あたり(平均)で以下の条件のいずれかを満たす場合、その翌週第2営業日から翌々週第1営業日までの株式取引手数料(現物/信用含む)が無料となります。

  • 信用取引新規建て約定金額が5,000万円以上である
  • 未決済の信用建玉が5,000万円以上である

※2 マネックス証券のトレードステーションではない通常の証券取引口座にて、一日定額手数料コースを選ぶと、日計り取引の片道分の手数料がマネックスポイントで翌日に返却となるで実質、片道無料。

※3 楽天証券のいちにち定額コースはデイトレードの場合、片道無料。

▼日本株取引ツール「トレードステーション」を実際に使った画面

日本株取引ツール「トレードステーション」に最初にログインすると以下の画面が表示されます。まずは「ビギナー」のアイコンをクリックしてみましょう。

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↓上の画面でビギナーのアイコンをクリックすると、下記の画面が表示されました。すると、画面の左側のはしっこに「トレーディングアプリ」という文字があるので、これをクリックしましょう。そうすると機能選択の画面が現れます。

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↓画面の左側のはしっこの「トレーディングアプリ」という文字をクリックすると、トレードステーションの機能がアイコンでずらりと並んだ画面が表示されます。アイコンをクリックすることで、機能を選択できます。

「マトリックス」など馴染みのない用語が並んでいて、最初はとまどうかもしれませんが、マネックストレーダーなど、日本の証券会社のトレーディングツールを使ったことがある人なら、アイコンをクリックしていけば、なんとなくツールの機能が分かってくると思います。

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↑さて、まずはマトリックスのアイコンをクリックしてみましょう。クリックすると下記の画面が表示されます。

▼マトリックス(板情報)

↓マトリックスのアイコンをクリックして表示された画面です。これは、他のトレーディングツールでいうところの板情報(気配値)の画面ですね。フル板の気配値を無料で閲覧することができます

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↓マトリックスの画面では、板の気配値をクリックすることにより株式の発注を行うことが可能です。いわゆる板発注と呼ばれている機能です

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▼チャート分析

↓チャート分析のアイコンをクリックすると、かなり多機能な株価チャートを見ることができます

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↓チャート画面ではRSIやストキャスティクスなどのテクニカル指標を表示させることが可能です

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▼レーダースクリーン(銘柄ボード)

↓レーダースクリーンのアイコンをクリックすると、個別銘柄のリアルタイムな株価情報を一覧で見ることができます。このレーダースクリーンですが、ちょっとおもしろい機能がありまして、RSIで買われ過ぎの領域を離れた銘柄は「買われ過ぎ領域を離れた」と表示してくれます。逆に、売られ過ぎの領域を離れた銘柄は「売られ過ぎ領域を離れた」と表示してくれます。

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↓レーダースクリーンの画面ではMACDやボリンジャーバンドの数値を見ることも可能です

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▼最短ワンクリックで発注可能!クイックトレードバー(QTB)

↓「クイックトレードバー」というアイコンをクリックすると、クイックトレードバーという注文画面を起動できます。

tradestation_20160712_012↑これはFX取引をやったことがある方には説明しやすい発注方法です。クイックトレードバー注文は、FX取引におけるストリーミング注文によく似ています。

ストリーミング注文とは、リアルタイムで提示されている価格をクリックし、その瞬間での価格で取引をおこなう注文です。素早い注文ができます。

2wayのプライスの「買い」「売り」ボタンをクリックすれば、設定された数量、クリックした時点の気配での注文確認画面が表示されます。

▼ホットリスト (個別銘柄のランキング機能)

↓ホットリストというアイコンをクリックすると、日本の株式市場における個別銘柄のランキングを見ることができます。下記の画面は、個別銘柄を株価の値上がり率が大きい順に並べたランキングです

tradestation_20160712_021↑ただ、順位を並べる条件を「値上がり率」だけにしておくと、このように東証だけでなく名古屋証券取引所に上場している銘柄や、時価増額や株価が低い、いわゆるボロ株と呼ばれる銘柄までランキングに表示されてしまいます。

ボロ株の中には売買の出来高がほとんどない銘柄もあり、出来高が少ない銘柄はデイトレーダーには興味がないでしょう。ボロ株などの表示を避けるには、下記のように条件を変更すればよいです。

↓順位を並べる条件を「値上がり率」+「東証に上場している銘柄」+「時価総額1兆円以上」にしてみました。これで比較的 出来高が多い銘柄を抽出することができました

tradestation_20160712_022↑ただし、この条件設定だと、表示された銘柄は東証1部上場の大型株だけになっています

↓東証1部の銘柄でなく、新興市場の銘柄を取引するのが好きな場合は、新興市場の銘柄だけをランキングに表示させることも可能です

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▼ニュース機能

↓「ニュース」というアイコンをクリックすると株式市場に関するニュースを読むことができます。改行が少なくて文字が読みづらいのですが、みんなの株式ニュース、四季報速報、時事通信社が配信するニュースを読むことができるので情報量はなかなかのものです

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▼マルチチャートビューア (ミニチャート一括表示)

↓「マルチチャート」というアイコンをクリックすると、個別銘柄の小さめの株価チャートを一気に複数銘柄、表示させることが可能です。分足だけでなく、日足・週足・月足で表示させることも可能です。

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▼日本株取引ツール「トレードステーション」を使った感想

日本の個人投資家が初めてこのツールを立ち上げたときは、トレーディングアプリ画面の「マトリックス」や「レーダースクリーン」といったアイコンの内容がよくわからず、やや戸惑うこともあるかと思います。

ただ、マネックストレーダーなど、日本の証券会社のトレーディングツールを使ったことがある人なら、トレーディングアプリ画面のアイコンをクリックしていけば、なんとなくツールの機能が分かってきて、少しずつ操作に慣れていくでしょう。

操作に慣れれば、トレードステーションはかなり機能が豊富なトレードツールであることが分かると思います。

個人的には、日本の株式市場における個別銘柄のランキングを見ることができる「ホットリスト」機能が重宝しています。

今まで私が見てきた他のツールのランキング機能では、売買の出来高がほとんどない銘柄もランキング上位に混じることが多々ありました。そういう銘柄は買っても、売りたいときに売れなくなる可能性があるので、私としては必要ありません。

トレードステーションのホットリストでは、売買代金上位などの条件を設定することで、出来高が一桁の銘柄をランキングから排除することができるので、必要な情報を抽出することがやりやすくなりました。

日経225先物取引に対応していないなど欠点もありますが、トレードステーションの豊富な機能と、売買量が多いほど割安になる手数料体系はデイトレーダーにとっては魅力的ではないでしょうか。

▼これからトレードステーションを使ってみたい方へ

トレードステーションのサービスですが、マネックス証券の既存の証券取引口座とはサービスの内容が違う部分があります。

サービス内容の相違点について知りたい方は、下記リンク先の記事をクリックかタップしてください。

▼関連リンク

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※情報の内容に関しては正確性を期していますが、情報が古くなっている場合がありますので、各証券会社のウェブサイトで確認をお願いいたします。掲載している情報に誤りがあった場合、ご指摘いただけると幸いです。

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