野村證券が 2020年2月26日から自社のオンライン株取引サービスにおける信用取引の買方金利を年率0.5%に引き下げました。
制度信用取引も一般信用取引も両方とも、年率3.0%から年率0.5%に引き下げです。
なお、野村證券のオンライン株取引サービスにおいて、信用取引の手数料は約定代金にかかわらず1注文あたり524円(税込)となっています。制度信用も一般信用もどちらも同じ価格です。
以下、野村證券のウェブサイトからの抜粋です。
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【信用取引】買方金利 0.5%へ引き下げのお知らせ
2020年2月26日 野村證券株式会社
2020年2月26日約定分(2月28日受渡分)より、オンライン専用支店(野村ネット&コール口座、ほっとダイレクト口座)のお客様を対象に、国内株式の信用取引(制度・一般信用)における買方金利を、従来の3.0%から業界最低水準(※)となる「0.5%」に引き下げいたします。
信用取引には通常、手数料と買方金利等の諸経費を合わせたコストがかかりますが、買方金利を引き下げることで結果的にお客様にご負担いただくトータルコストを低く抑えることができ、よりご利用いただきやすくなります。
当社では、今後もお客様の多様なニーズに応える商品やサービス向上に取り組んでまいります。
~~以上、野村證券のウェブサイトからの抜粋~~
買方金利が年率0.5%という数値ですが、これは業界最安値水準です。
私が作成した下記リンク先の記事を見れば、それが分かります。
正直言って対面営業部門を抱える野村證券が、オンライン株取引サービスにおいて、ここまで思い切った値下げをしてくるとは予想外でした。年率0.5%はものすごくインパクトのある数値です。
オンライン証券は、サービスの移り変わりが速い業界です。そのため、5年先を予想するのは難しいのですが、信用取引のコストに関しては、今後2~3年は下記のような2グループに別れると予想します。
1.取引手数料は無料だが、金利は安かったり普通だったりする証券会社
例1) SBIネオトレード証券が信用取引の取引手数料を無料化
2.取引手数料は有料だが金利がとても安い
なお、今年、いきなり「信用取引の手数料は無料! 買方金利も無料!」という証券会社が現れる可能性は非常に低いです。これをやってしまうと、相当利益を上げるのが難しくなるので。
よって、今後2~3年については、証券会社は信用取引サービスにおいて、金利で儲けるか、取引手数料で儲けるかの二つの選択肢のうちどちらかを選ぶことになりますね。
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