- 一般信用取引 (無期限信用取引)
- [読み: いっぱんしんようとりひき、むきげんしんようとりひき]
祐作:先輩、一般信用取引ってなんですか?
兜:ふむ、一般信用取引とは、建玉の返済期限がない信用取引のことだな。「無期限信用取引」とも呼ばれている。
祐作:ということは、返済期限のある信用取引もあるわけですね?
兜:そうだね。返済期限のある信用取引は「制度信用取引」と呼ばれてる。
祐作:なんで信用取引は2種類あるんでしょうか? まぎらわしい。
兜:仕組みが違うものだからねえ。そもそも、昔は制度信用取引しかなかったんだ。制度信用取引のルールは証券取引所が定めている。
そして、
1998年に規制緩和が行われて一般信用取引もできるようになった。一般信用取引のルールは各証券会社が定めているんだ。
祐作:ふ~ん、一般信用取引はわりと最近になってできたものなんですね。一般信用取引には何かメリットがあるんですか?
兜:そうだね。長所は主に三つかな。
※1 証券会社によって異なる。返済期限が3年といった証券会社もある。
※2 整理ポスト銘柄など例外はあり
※3 一般信用取引の空売りができる証券会社は数が少ない
祐作:空売りで逆日歩が発生しないのは、いいですね。
兜:一般信用取引で空売りができるのはauカブコム証券(旧カブドットコム証券)、松井証券、岩井証券、大和証券くらいしかないけどね。
祐作:逆に一般信用取引のデメリットはありますか?
兜:短所は制度信用取引より「買い方の金利」が高い傾向があることだ。制度信用取引より1%くらい金利を高めにしている証券会社が多いよ。
祐作:なるほど、ということは金利が気になる人は「制度信用取引」を選んで、返済期限を気にする人は「一般信用取引」を選べばいいということになりますね。
兜:そういうことだな。でも、制度信用取引を使う人も、一般信用取引を使う人も、金利は気にした方がいいと思うんだ。下記リンク先の記事をクリックして、各証券会社の金利を確認しておいてほしい。
ちなみに、auカブコム証券(旧カブドットコム証券)では一般信用取引のことを「長期信用取引」とも呼んでいるから、覚えておくといいさ。
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