マネックス証券が2020年2月22日に銘柄スカウター米国株という新しい企業分析ツールの提供を開始しました。
銘柄スカウター米国株は、アメリカの上場企業の決算情報を、過去にさかのぼって詳しく調べることができる分析ツールです。
銘柄スカウターの利用料金は無料です。マネックス証券の証券取引口座を持っている人なら無料で利用できます。
私はマネックス証券の証券取引口座を開設しているので、銘柄スカウター米国株を使ってみました。
早速ですが、銘柄スカウター米国株でできることを伝えます。
- アメリカの株式市場のランキングから銘柄を探せる
- アメリカの上場企業の会社概要を、日本語で閲覧することが可能
- スクリーニング(銘柄抽出機能)で、興味のある銘柄を探せる
- 上場企業の配当金の詳細を調べることが可能
- 日本語でアメリカ株に関するニュースが読める。また、ニュース画面から銘柄を探すことが可能
- 銘柄スカウター米国株には、複数の銘柄を比較する機能がある
大半の情報を英語ではなく日本語で閲覧することが可能です。
↓「銘柄スカウター米国株」を利用するためには、まず、マネックス証券の口座にログインして「米国株・中国株」のページを開きます。
↓「米国株・中国株」のページが開けたら、「銘柄スカウター 米国株」と書いてあるボタンをクリックします。これで「銘柄スカウター 米国株」を使用開始できます。
1.アメリカの株式市場のランキングから銘柄を探せる
↓「銘柄スカウター 米国株」のトップページです。銘柄スカウターでは有望な上場企業を探す手順がたくさんありますが、ここでは、まずランキングから銘柄を探すことにしました。画面上部のランキングボタンをクリックしましょう。
↓時価総額ランキングを表示させてみました。この日の時点だと、iPhoneで有名なアップル社が時価総額で首位でした。それでは、アップル株について詳細を見ていきましょう。詳細を見るには社名をクリックします。
2.銘柄スカウターでは上場企業の会社概要を閲覧することが可能です
マネックス証券の銘柄スカウターでは上場企業の会社概要を、日本語で閲覧できます。
↓過去10年分の業績推移を見ることができます。こうしてみると、iPhoneを発売してからのアップル社の売上高の増加のえぐさがよく判ります。
↓過去5年間について四半期業績の推移を見ることが可能です。アップル社は第1四半期の売上が大きいですね。
↓過去10年分のキャッシュフローの推移が見られます。営業キャッシュフローは常に黒字が望ましいわけですが、さすがアップル社、データが残っている過年度の全てで営業キャッシュフローが黒字です。
3.スクリーニング(銘柄抽出機能)で銘柄を探せる
次は検索条件の設定による銘柄の抽出、いわゆるスクリーニング機能で、有望な銘柄を探してみましょう。
まずは、マネックス証券の銘柄スカウター米国株の画面上部にある「スクリーニング」というボタンをクリックします。
↓スクリーニングができる銘柄はETFを含めて3500以上あります。時価総額などの検索条件を設定します。
↓赤枠の中に、私がさくっと条件を打ち込んでみました。時価総額が1000万ドル以上の銘柄の中から、配当利回り3%以上の会社を抽出しました。176銘柄が該当しています。
↓検索した条件は、次回ログインしたときに使えるように保存ができます。検索条件に名前を付けて保存が可能です。
↓抽出結果の画面です。最初は銘柄がティッカーコード(証券コード)順に並んでいます。この順番だといまいちよい銘柄を探しづらいので、配当利回りで並べ替えることにします。まず、マウスで画面を下にずらしましょう。
↓画面の下の方にいくと、画面下部にバーが見えてきます。これをマウスのカーソルでつまんで横にずらします。
↓ずらした結果、配当利回りの項目が表示されるので、ここをクリックして配当利回り順に銘柄を並べ替えます。
↓配当利回り順に並べ替えることができました。ランキングを上から順にページをめくっていったところ、私が聞いたことがある会社名で成長性がありそうな銘柄が見つかりました。今回はこのブロードコム(AVGO)という銘柄を見ていきます。会社名をクリックします。
↓銘柄スカウターを見ると、ブロードコム社は2014年くらいから急激に売上高が伸びていることが分かります。配当利回りも3.7%あるということで良さそうですが、さてどうでしょうか。銘柄スカウターでさらに詳しく見ていきましょう。
↓営業利益は2015年あたりから伸びています。
↓四半期業績を見ると、直近の三回分の四半期決算は、売上高は伸びているものの営業利益が減少しています。
4.上場企業の配当金の詳細を調べることが可能
マネックス証券の銘柄スカウター米国株では配当金の詳細を見ることができるので、そちらを見ていきましょう。画面上部の配当のボタンをクリックします。2015年から配当金が順調に伸びていますね↓
↓四半期ごとの配当金の伸びも順調です。
↓ただし、直近の決算だと配当性向が100%を超えていますね。「1株配当額」が「1株利益」を上回る状態で、いわゆるタコ足配当というやつです。これはよくありません。
今回は、タコ足配当状態ということでブロードコムの株は私は買いませんでしたが、こんな風に配当金に関する詳しい情報を、銘柄スカウター米国株では簡単に閲覧できます。
5.ニュース機能があり、そこから銘柄を探すことが可能
マネックス証券の銘柄スカウター米国株には、米国株のニュースを読める画面があります。しかも、日本語でアメリカの上場企業に関するニュースが読めます。
↓画面上部の「ニュース」というボタンをクリックします。記事のタイトル一覧の画面が表示されます。
↓ニュース記事の本文はこんな感じです。
↓ニュースの中には、ときおりコラムも載っています。
↓個別銘柄に関する記事も配信されています。ここで画面下部の「関連銘柄」というところに表示されている会社名をクリックすれば、その上場企業の詳細情報を表示できます。
6.銘柄スカウター米国株には銘柄比較機能がある
マネックス証券の銘柄スカウター米国株には、自分で銘柄を複数選んで、それら業績を比較できる機能があります。
↓画面上部の「銘柄比較」というボタンをクリックします。そして、「銘柄名・銘柄コード」という空欄に、自分が比較したい会社名を打ち込んでいきます。
↓今回はいわゆるGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)にマイクロソフトとネットフリックスを加え、6銘柄で比較してみました。こうやってみると、アップルやマイクロソフトは巨大プラットフォーマーなのに配当利回りが約1%と、そこそこ配当があるんですよね。
↓さっきの銘柄比較の続きです。業績実績なども閲覧できます。個人的に1株当たり利益が表示できるのが嬉しい。1株当たり利益が分かれば、PERや配当性向などの計算ができるので投資を検討する上での参考になりますから。
↓セグメントごとの売上高も表示できます。Amazonはクラウドのアマゾン ウェブ サービス 【AWS】が利益的には稼ぎ頭とよく耳にしますが、売上高比率としてはまだ全体の15%くらいなんですね。マイクロソフトはクラウドの売上が上がってきていて、十年前とはかなり稼ぎ方が変わっています。
▼雑感
銘柄スカウター米国株を今回はパソコンで使ってみましたが、画面が見やすいです。これが使えるようになったおかげで米国株に関する投資情報を調べるのが楽になりました。
ニュース本文を含め、大半の情報が日本語で閲覧できるのもよいです。今までは分からない英単語があったら辞書サイトで意味を調べていましたが、銘柄スカウター米国株があれば、英単語の辞書引きの時間が減ります。
利用料金は無料なので、マネックス証券の口座を持っている人で米国株に興味がある方は、試しに銘柄スカウター米国株を触ってみてください。
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