ETF [読み:イーティーエフ] 同義語[指数連動型上場投資信託、上場投資信託、上場投信]
祐作:先輩、ETFってなんですか?
兜:ふむ、ETFとは、日経225(日経平均株価)やトピックス(東証株価指数)などの株価指数に連動することを目的として運用される投資信託のことだな。
ETFは通常の株式と同じように証券取引所の立会時間中は、東証などの市場でいつでも売買が可能だぞ。個人投資家でも証券口座を持っていれば売買ができるんだ。
祐作:ETFのメリットってなんでしょう?
兜:個別の株を買うことでは出来ないような、分散投資によるリスク低減効果が期待できるよ。例えば日経平均に連動するETFを買うことは、日経平均を構成する225銘柄に分散投資することと同じことになるからね。仮にそのうちの1社が倒産したとしても、全体に与える影響は限定的だ。倒産リスクに強いといえるね。
祐作:なるほど。では、ETFはどれくらいの資金があれば購入できるんですか?
兜:ある日経225のETFは10単位から買うことができる。最近は日経平均が13000円台で推移してるから、「13000円×10」で130000円くらいあれば購入することができるよ。
あと、普通の株を買うのと同じように証券会社に手数料を払わないといけない。
祐作:それなら一般人にも購入することが可能ですね。ところで、ETFを買ったままずっと保有しておくと配当はもらえるんですか?
兜:日本株連動のETFは投資信託の一種なので配当ではなく「収益分配金」がもらえる。収益分配金は「ファンドが受取る配当金から信託報酬などの経費を差し引いた残り」になる。ちなみに信託報酬とはファンドの運用手数料のことだ。
祐作:信託報酬はどれくらいですか?
兜:日本株連動のETFだと一般的に0.2%〜0.3%が多いな。
祐作:そうですか。でも、「収益分配金」がもらえるんならETFを買ってもいいかな。これから先、日本市場全体の景気がよくなると思えば、日経225のETFは買いですよね?
兜:そうだな。日本経済が発展すると思えば買えばいい。逆にダメになると思えば貸借銘柄に指定されているETFなら空売りすることもできるぞ。
祐作:あ、ETFも空売りが可能なんですか。
兜:うん、日本株連動のETFは、ほとんどが信用取引の貸借銘柄だからね。でも、ETFを空売りすると個別株を空売りするのと同じように貸株料を取られるし、逆日歩が発生することもあるよ。あと空売りしたまま決算期をまたぐと収益分配金を証券会社に支払わないといけないな。
祐作:そうなんですか。それだと、日経225miniを売建した方がいいかもしれませんね。
兜:日経225miniなら売建しても貸株料は取られないし、逆日歩が発生することもないし、収益分配金もないからね。あと、手数料はバカみたいに安いし。
日経225miniは建玉を放置しているとSQ算出日(3月、6月、9月、12月の第二金曜日)に強制決済されるのが難点かなあ。でも、それをいったらETFだって制度信用取引で空売りしたら6カ月以内に決済しないといけないわけだし大差はないか。
祐作:他にETFが日経225miniより優れている点はないんですか?
兜:そういえば、ETFは税制面で優遇されているんだった。ETFの譲渡益は株式と一緒で申告分離課税の対象となる。2008年まで税率は10%(所得税7%、住民税3%)だ。
2009年と2010年は過渡期として、
・1年間の譲渡益の合計額が500万円以下の場合は10% それを超える分に関しては20%
・1年間に受け取る配当金・分配金の合計額が100万円以下の場合は10%それを超える分に関しては20%2011年以降は
譲渡益、配当金・分配金の税率は20% になるようです。
祐作:なるほど。
兜:しばらくは税金の優遇措置があるから、長期投資家で「この先の日本経済を信じてる」って人は、ETFを現物取引で買えばいいんじゃないかな。
祐作:そうですね。
兜:あと、最近では日本株連動のETFだけでなく、アメリカ株連動のETFや中国株連動のETFも存在する。また、すでに金価格連動のETFも存在するし、将来的には原油価格連動のETFも東証や大阪証券取引所に上場する予定となっている。ETFの仕組みは株式だけでなく、商品(コモディティ)にも広がりをみせているんだ。
祐作:なるほど。
兜:ちなみに、ETFとは「Exchange - Traded Fund」の略で証券取引所(Exchenge)で取引可能(Traded)な投資信託(Fund)ということ。
また、ETFは「株価指数連動型上場投資信託」とか「上場投資信託」とか「上場投信」とも呼ばれるから覚えておくといいさ。
▼ETFの解説 まとめ
- ETFは、日経225(日経平均株価)やトピックス(東証株価指数)などの株価指数や金などの商品価格に連動する投資信託である。
- ETFは、株価指数がこの先高くなるとおもったら買い、安くなると思ったら売ればよい。
- ETFは、株式と同じように売買単位がある。
- ETFは、現物取引および信用取引が可能。なお、発注方法および手数料等については通常の株式取引と同様の取扱になる。
- 日本株連動のETFは、保有したまま決算期をまたぐと「収益分配金」がもらえる。
- 日本株連動のETFは、信用取引で信用買いすることも空売りすることもできる。
- 日本株連動のETFは、空売りしたまま決算期をまたぐと「収益分配金」分を証券会社に支払わなくてはならない。
- 日本株連動のETFは、通常の株式と同じように、今のところ証券税制で優遇措置がある。
- ETFは証券口座を持っていれば売買ができる。
- ETFには株式と同じように「証券コード」が存在する。
- 商品価格連動のETFも証券口座があれば売買できる。商品先物取引口座を開設する必要はない。
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