2017.12.3 Last Update!
日本国内のオンライン証券業界では、個人投資家が株の夜間取引を行うことができる会社は、2011年まで7社ありました。しかし、そのうち5社が夜間取引サービスを廃止し、1社が休止中です。
というわけで、残った1社であるSBI証券だけが、現在も日本株の夜間取引サービスを個人投資家向けに提供しています。
SBI証券の証券取引口座を開設すれば、月曜日~金曜日の17:00~23:59の間、国内株式の取引ができるようになります。
このSBI証券の夜間取引システム(PTSのナイトタイムセッション)ですが、長所は大きくいって三つあります。
- 日中、仕事をしている人でも夜に株取引ができる
- 15時以降に発表された株式ニュースや、IR情報(投資家向け広報 )を夜間の株取引に生かすことができる
- 株式の売買手数料が通常より安い
一つ目のメリットですが、夜間に取引システムが動いているので、昼間働いているサラリーマンの方でも、夜間に株取引を行うことができます。
二つ目のメリットですが、15時以降に発表された株式ニュースや、IR情報(投資家向け広報 )を夜間の株取引に生かすことができます。
例えば15時以降に保有銘柄に関係した悪いニュースが発覚した場合ですが、SBI証券以外の証券会社を使っている投資家は、株の売却の注文を出しても、売却の注文が執行されるのは最短で翌日です。
しかし、SBI証券を使っている個人投資家は、その日の夜に株を売却できる可能性があります(もちろん、他の投資家からの買い注文が出ていないと約定しませんが)。
SBI証券のユーザーは、他の証券会社のユーザーに比べて、夜間取引がある分、売買のチャンスが多いわけです。
三つ目のメリットですが、SBI証券で「スタンダードプラン」という手数料体系を選んでいるユーザーは、東証などの通常の株式市場で株を売買するより、夜間取引で売買した方が、株式売買手数料が安くなります。
以下、SBI証券で日本株の現物株取引をした場合の手数料の比較です。
1注文の約定代金 |
PTS取引手数料 (スタンダードプラン) |
SBI証券の通常手数料 (スタンダードプラン) (東証で約定した場合) |
~10万円
|
132円(税込142円)
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139円(税込150円)
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~20万円
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176円(税込190円)
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185円(税込199円)
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~50万円
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259円(税込279円)
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272円(税込293円)
|
~100万円
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462円(税込498円)
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487円(税込525円)
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~150万円
|
553円(税込597円)
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582円(税込628円)
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~3,000万円
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876円(税込946円)
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921円(税込994円)
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3,000万円超
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924円(税込997円)
|
973円(税込1,050円)
|
ちなみに、SBI PTSでは、インターネットに繋がっている下記の端末のどれかがあれば、取引が可能です。もちろんSBI証券の証券取引口座も必要です。
▼以下の端末でPTS取引が可能
- windowsパソコン (windows7かwindows8.1かwindows10のPC)
- パソコン用株取引ソフトであるHYPER SBIをインストールしたwindowsPC
- 「HYPER 株アプリ」をインストールしたiPhone、iPod touch、iPad
- 「HYPER 株アプリ」をインストールしたAndroidスーマトフォンやAndroidタブレット
- インターネットに繋がっており、ブラウザ機能を搭載した携帯電話(いわゆるガラケー)
- 携帯電話用アプリHYPER mobileをインストールした携帯電話
なお、SBI PTSは「月曜日から金曜日の17:00~23:59」だけでなく、「月曜日から金曜日の8:20~16:00」も株取引を行うことが可能です。
ですから、株取引の手数料を安くしたい方は、「昼間、東京証券取引所などを使わず、SBI PTSでの売買を狙えばよい」ということになります。
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