2019.12.11 Last Update!
DMM 株では2019年12月9日から、米国株取引の取引手数料が無料化されています。
ただし、従来どおり米国株の取引を行うと、1米ドルあたり片道25銭の為替手数料がかかります。為替手数料は無料になりません。
私は最初、DMM 株のウェブサイトで【米国株式】業界最安値!取引手数料の完全無料化を実現!というタイトルを見たときに、「取引手数料を無料にしたら、DMM株はどうやって米国株サービスで儲けるの?」という疑問が頭に浮かんだのですが、答えは為替手数料でした。
DMM株は米国株投資を行う際に円貨決済しかできないのです。円貨決済しかできないので、米国株取引を行う度に、買っても売っても「片道1米ドルあたり25銭」の為替手数料がかかります。
ただ、DMM株の米国株取引でかかるコストは為替手数料のみになるので、ある意味わかりやすくはなります。
他の大手ネット証券の場合、米国株取引でかかるコストは「為替手数料+株の取引手数料」と二重になっています。
それに対して、米国株の取引手数料で儲けることを捨て、為替のみで儲けることにしたDMM株の料金体系は分かりやすいですね。
▼2019年12月11日追記:
私がDMM 株にメールで確認を取ったのですが、DMM株で米国株を保有していて配当金をもらうと、その配当金は日本円で証券取引口座に入金されます。
その際、1米ドルあたり1円の為替手数料がかかります。
つまり、配当金を再投資しようとすると、まず配当金をもらうときに1円の為替手数料がかかり、次に米国株を買い付ける際に25銭の手数料がかかります。合計で1円25銭の為替手数料がかかることになります。
よって、株の配当金や投資信託の分配金の再投資には向いていないのです。
以下、DMM 株のウェブサイトからの抜粋です。
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【米国株式】業界最安値!取引手数料の完全無料化を実現!
いつもDMM.com証券をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
【DMM 株】では2019年12月9日(月)現地約定分から、米国株式取引手数料の完全無料化を実施します。
既に無料化している最低手数料に加え、1約定ごとの手数料および上限手数料も無料になり、取引手数料を気にせず米国株式をお取引いただけるようになります。
米国株式をもっと取引しやすく、身近に感じていただくための取り組みです。
この機会にぜひ【DMM 株】で「取引手数料ゼロ」の米国株式投資をご検討ください。
■取引手数料無料化のスケジュール
適用開始日時:2019年12月9日(月) 23時30分以降の約定分から適用開始
※既に発注済の期間指定注文も対象となります。
■取引手数料の新旧対照表
旧・取引手数料 新・取引手数料 1約定ごとの手数料 約定代金の0.45%(税込0.495%) 無料 上限手数料 20ドル(税込22ドル) 無料 最低手数料 無料 無料
~~以上、DMM 株のウェブサイトからの抜粋~~
他の大手ネット証券では米国株投資を行う際に、円貨決済(日本円での取引)だけでなく外貨決済(米ドルでの取引)も可能です。
他の大手ネット証券では外貨決済が可能なので、最初に日本円を米ドルに変えて、その米ドルでずっと米国株を買ったり、売ったりできるのです。
外貨決済が使える証券会社では、米国株の取引手数料を無料化することは難しいと思われます。ずっと米ドルでアメリカ株の売買をされたら、為替手数料で儲ける機会が少なくなるからです。
「取引手数料で儲からない、為替手数料でも儲からない」となれば、他の仕組みで儲ける方法を見つけなければ商売として成り立ちません。なので、外貨決済がある証券会社が取引手数料を無料にするのは現時点ではかなり難しいでしょう。
ただし、DMM 株の米国株投資にも弱点があります。上述しましたが、米国株で配当金をもらうと1米ドルあたり1円の為替手数料が徴収されます。よって配当金狙いの米国株投資には向きません。
今のところDMM 株の米国株取引に向いている人は、アルファベット(GOOGL)社やアマゾン(AMZN)など配当金がない銘柄の取引をしたい人といえます。
もしくは配当金のインカムゲインを気にしなくて、値上がり益のキャピタルゲインしか狙っていない人です。
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