昔、当サイトで「株取引の私設市場に欧州最大手が参入 野村傘下のチャイエックス」という記事を配信したことがあります。
野村ホールディングス傘下のチャイエックス・ジャパンはPTSを運営しています。PTSとは私設取引市場のことです。
東証のような証券取引所ではなく、証券会社が開設したコンピューター・ネットワーク上の市場での取引のことをPTSと呼んでいます。
さて、このチャイエックスですが、2016年1月25日に、野村ホールディングスがチャイエックス・ジャパンなどを米投資ファンドのJCフラワーズに譲渡すると発表しました。
以下、日経新聞の電子版からの抜粋です。
野村ホールディングスは25日、私設取引システム(PTS)を運営するチャイエックス・ジャパンなどを米投資ファンドのJCフラワーズに譲渡すると発表した。3月までに手続きを完了する。売却金額は公表していない・・・
野村ホールディングスによるチャイエックス・ジャパンの売却について、より詳しく知りたい方は、下記リンク先の記事もご覧ください。
米JCフラワーズ:チャイエックスの豪州、日本事業の買収で合意 – ブルームバーグ
今回の売却により野村證券グループは、PTS(私設取引市場)の運営事業から撤退するようです。
しかし、これでチャイエックス・ジャパンのPTSがただちに終了ということではなく、日経新聞やブルームバーグの記事の内容を考慮すると、アメリカの投資家ファンドであるJCフラワーズの傘下でPTSの運営が継続される可能性がありそうです。
ちなみに、日本国内でPTSを運営している会社としては、チャイエックスの他にSBI系のSBIジャパンネクスト証券があります。
SBI証券はこのSBIジャパンネクスト証券が運営しているPTSに参加してます。そのため、SBI証券の証券口座を持っている個人投資家は、株の夜間取引を行うことが可能です。
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