株式投資にはNISA(少額投資非課税制度)という制度があります。
個人投資家が通常の証券取引口座とは別に、NISA口座(にーさ こうざ)という口座を作って、そのNISA口座の中で現物株取引を行うと、株の売買で利益が出た場合でも非課税となります。
NISA口座では年間100万円まで現物株や投資信託が購入可能となっています。この100万円の枠のことを、非課税投資枠と呼んでいます。
またNISA口座では、株の売買で発生した利益だけでなく、株式の保有で得た配当金や投資信託の保有で得た普通分配金も非課税となっています。(株の売却益も配当金も、今のところ「最長で購入から5年間は非課税」)
さて、このNISA口座ですが、2016年から非課税投資枠が増加します。
まず「成人向けのNISA口座」ですが、2016年より非課税投資枠が100万円から120万円に増えます。
・参考リンク – 2016年からNISAが進化します! | 三菱UFJ投信株式会社
さらに、2016年に未成年向けの「ジュニアNISA口座」という制度が開始される予定です。このジュニアNISA口座は、一つの口座につき80万円まで非課税投資枠となります。
例えば、「夫、妻、子供2人」の4人家族の場合、非課税投資枠は下記のように合計で400万円となります。
▼NISA口座の非課税投資枠
現行 (2015年まで) |
2016年以降 | |
夫 (成人) |
100万円/年間 | 120万円/年間 |
妻 (成人) |
100万円/年間 | 120万円/年間 |
一人目の子供 (未成年) |
NISA口座を開設できない |
80万円/年間 (ジュニアNISAとして新設) |
二人目の子供 (未成年) |
NISA口座を開設できない |
80万円/年間 (ジュニアNISAとして新設) |
合計 | 200万円/年間 | 400万円/年間 |
2016年から上記の様に、NISAの非課税投資枠が増加する予定です。
よって、子供がいる方で、来年から非課税投資枠を増やしたい人は、今年のうちに、子供名義の「未成年用の証券取引口座」を作っておいた方が無難です。
今年のうちに、子供名義の未成年用の証券取引口座を作っていれば、来年、予定どおりジュニアNISA口座の制度が始まった際に、素早くジュニアNISA口座の開設の手続きができると思われます。
▼関連記事
未成年(20歳未満)でも株取引の口座を作ることができる証券会社
楽天証券のNISA口座では、株取引の手数料が無料となる【2015年】
SBI証券のNISA口座では、株取引の手数料が無料となる【2015年】
マネックス証券、NISA取扱い全商品 買付時手数料全額キャッシュバック【2015年】
auカブコム証券(旧カブドットコム証券)、NISA口座における株式買付 手数料無料キャンペーン実施
少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA) ニーサの詳細はこちら→NISAを知る _ 日本証券業協会