10月26日、英会話学校最大手のNOVAが会社更生法の適用を大阪地裁に申請し、同地裁は財産の保全管理命令を出しました。負債総額は7月末現在で約439億円。経営破綻です。
今日は、ノバの顧客が他の英会話スクールに流れるという思惑から、GABAを筆頭に英会話学校関連銘柄の株価が急騰しました。以下、本日の英会話学校関連株の値動きです↓
会社名 | 10月26日の株価終値 | 前日比 | 会社概要 |
NOVA 【JASDAQ:4655】 | 29円 (10月25日の終値) | 今日は取引停止 | 「駅前留学」の英会話最大手だった。 |
GABA(ガバ) 【マザーズ:2133】 | 126,000円 | +20,000 (+18.87%) | マンツーマンレッスン専門の英会話スクール運営。個別カリキュラムが特徴。 |
ゼンケンオール 【ヘラクレス:2446】 | 145,000円 | +8,000 (+5.84%) |
早期英会話教育事業「こども英会話のミネルヴァ」の運営。幼稚園・保育園向け英会話レッスンプログラム「Minerva Kids Garten 」の提供。独自教材とゼロ歳児からに特長。 |
ベネッセコーポレーション 【大証1部:9783】 | 4,100円 | — (0.00%) | 「進研ゼミ」など通信教育最大手。高齢者ホーム・出版等へ多角化。傘下に英会話スクールのベルリッツ・ジャパンを持つ。 |
ベネッセは総売上高に占める語学関連の売上が17%程度しかないので、NOVAの不祥事は株価材料にならなかったようです。
ちなみに、NOVA破綻の関連記事で下記の読売新聞の記事に興味をひかれました。
約40万人とされるNOVAの受講生が前払いしている受講料は今年3月末時点で約255億円に上る。
26日の会社更生法の適用申請で、受講生からは「レッスンの提供を受けていない受講料は返してもらえるのか」という声が上がっている。
まずポイントになるのは、支払い方法が信販会社とのクレジット契約による月々の支払いか、現金による一括前払いかの点だ。
クレジット契約では、企業の倒産などでサービスの提供が受けられなくなった場合は、信販会社に申し出れば、未消化分の支払いを止めることができる。レッスンがまったく行われなくなれば、受講料を支払う必要はなくなる。
現金払いでは、裁判所が選任した更生管財人が債務整理にあたるが、未払いとなっている従業員の給料や税金、社会保険料などの支払いが優先されるため、戻ってこない可能性が高い。
現金で授業料を前払いしていた生徒は返金を受けられない可能性が高いものの、クレジットカード払いにしていた生徒は未消化分の授業料については支払いを止めることができるそうです。
一般的にカード払いより現金払いの方が堅いイメージがありますが、カード払いより現金払いの方がリスクが高い事例もあるということですね。今回のNOVA破綻事件は勉強になりました。
ちなみに、私は基本的に現金払いよりカード払いの方が好きです。P-oneカードを使えば、なにを買っても1%のキャッシュバックが受けられて、ポイントもつくので。
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