騰落レシオ 【テクニカル指標の一種】 【筆者のおすすめ度☆☆☆☆☆】
【 読み : とうらくれしお 】
騰落レシオとは、いわゆる買われすぎ、売られすぎを見るためのテクニカル指標です。
結論から言うと、
騰落レシオが70%以下なら、売られすぎ。株価は底値圏
騰落レシオが130%以上なら、買われすぎ。株価は高値圏
だと一般的に言われています。
ただし、東証一部の場合です。
騰落レシオはゴールデンチャート社のウェブサイトで確認できます。
数値の算出の仕方ですが、市場の取引の一定期間を区切って、毎日の「値上がり銘柄数の合計」を「値下がり銘柄数の合計」で割って百分比を算出します。計算式は以下の通りです。
騰落レシオ(%)={(値上がり銘柄数の合計)÷(値下がり銘柄数の合計)}×100
一般的には、25日ベースで「中期的な投資タイミングの判断」をします。
チャートブックなどに載っている騰落レシオは、東証1部を25日ベースで算出した数値を掲載しているものが多いです。
東証一部の場合、騰落レシオが70%を切ると、短期的な大底を確認することが多い。しかし、70%を切ることはまれです。
■騰落レシオの長所
- ボックス相場の日経平均の短期的な、天井、底値を判断するのに役に立つ。
- 安値圏を示す70%付近から高値圏を示す130%付近まで上がるのに、数週間の時間がかかるためウイークトレード(スイングトレード)に向いている。
■騰落レシオの短所
- 70%→130%、130%→70%という動きを必ずしも繰り返すわけではない。
70%→100%、100%→70%といった動きもよくあり、このようなときは明確な売りタイミングを捉えることができない。 - 安値圏を示す70%付近から高値圏を示す130%付近まで上がるのに、数週間の時間がかかるため、デイトレードなどの超短期的な取引には使えない。
【補足】
当サイトの記事で「騰落レシオ」の数値に触れたとき、特に断りがなければ、東証1部を25日ベースで算出した数値を取り上げます。私は、平日は毎日、メールマガジンで騰落レシオをチェックしています。
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なお、2008年に起こった「リーマン・ショック」のときの騰落レシオについて詳しく知りたい方は、下記リンク先をご覧下さい。