今日は、マネックス証券の株式ミニ投資(ミニ株)のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
■株式ミニ投資(ミニ株)とは?
通常、株式は売買できる単位(単元株数)が決められています。株式ミニ投資(ミニ株)は、その1/10の単位から取引できるので、銘柄によっては1万円からでも始められます。
■ミニ株の長所
1・手数料が安い。一約定につき500円(税込)。
2・欲しい銘柄が高くても買える
3・少ない資金でいろいろな株が持てる(リスクの分散)
4・すこしずつ株式を購入できる
5・配当金も受け取れる
ミニ株には上記のような長所があります。
↓ミニ株の長所の補足
1・手数料が安い。
一約定につき一律500円なので安心ですね。
2・欲しい銘柄が高くても買える
例えばソニーの株価が5,000円だったとします。通常の単元枚数は100株からなので、普通に購入しようとすると500,000円と手数料がかかります。これがミニ株なら、10分の1の10株から注文を入れられるので、50,000円と手数料525円で注文を買えるわけです。
3・少ない資金でいろいろな株が持てる
100万円投資資金があり、ソニーの株価が5千円、ベネッセの株価が5千円だったとします。いずれも購入に50万円の資金が必要なので、2銘柄を買うとそれで終わりです。
ミニ株を使えば、ソニー、ベネッセの株をそれぞれ10株5万円で買い、残った資金を他の銘柄に投入するということもできます。
4・すこしずつ株式を購入できる
自分の資金が50万円で、ソニーの株価が5000円だったとします。通常単元の100株を買うと50万円になるので、自分が持っている全部の資金を一銘柄にいっきに投入することになります。これはハイリスクです。高値掴みをしたときに対処できません。
ミニ株を使うと、最初に20株で10万円投入。値が下がったら、また20株10万円を投入といった手を打つことができます。
5・配当金も受け取れる
株式ミニ投資では、マネックス証券がユーザーの代わり配当金を受領の上、ユーザーの持分に応じて分配しています。
■ミニ株の短所
1・購入できる銘柄が限られている
2・成行でしか発注できず、約定価格は原則「始値」となる
3・株主優待は得られない
4・株主としての議決権は得られない
↓ミニ株の短所の補足
1・購入できる銘柄が限られている
取扱い銘柄は約600銘柄です。
2・成行でしか発注できず、約定価格は原則「始値」となる
成行注文しかできません。指値注文は受付けていません。
ミニ株は、注文日の翌営業日(営業日の0:00~3:00の注文の場合は同日)が約定日となり、約定値段は以下のようになります。
・当該選定銘柄が取引所上場株式の場合、当該証券取引所における始値
・JASDAQ上場銘柄でマーケットメイク銘柄は、基準値段
・複数の取引所に重複上場している場合は、マネックスが指定した市場での始値
気配値推移し、大引けの時点で比例配分や出来ズとなった場合等、注文が失効することがあります。
3・株主優待は得られない
株式の名義人は「マネックス証券株式ミニ投資口」となるため、ミニ株ユーザーは株主優待をもらえません。
4・株主としての議決権は得られない
株式の名義人は「マネックス証券株式ミニ投資口」となるため、ミニ株ユーザーは株主としての議決権を行使できません。
■ミニ株の総括
ミニ株は指値注文ができませんし、一日一回しか約定しませんから、短期売買には向きません。長期投資家向きのサービスです。
基本的に、始値※で約定しますから、始値が安くなりそうだと思ったときに注文を入れるのがいいでしょう。
夜寝る前に注文を入れると仮定した場合、アメリカ市場のダウ平均株価やCME先物市場の日経平均先物(NIKKEI)を見ると、翌日の株価を予想する際の参考になるかもしれません。
■始値とは・・・始値とは、株価の動きを示す用語で、1日の最初につく値段のこと。「寄り付き」とも呼ばれます。