マネックス証券には上場企業の決算情報を、過去にさかのぼって詳しく調べることができるマネックス銘柄スカウターという分析ツールがあります。このツールはマネックス証券の口座を持っていれば利用料は無料です。
私は実際にマネックス銘柄スカウターを使っていますが、これは企業の業績を分析するツールとして非常に便利なものだと感じています。このツールはパソコンでもスマートフォンで利用可能です。
マネックス銘柄スカウターでは、四半期ごとの業績を一覧表にして約5年前まで閲覧すること可能なので、上場企業の細かい業績の変遷が分かりやすいのです。
さて、このマネックス銘柄スカウターですが、2020年6月に機能がアップデートされ、上場企業のバランスシート情報の閲覧機能が導入されました。
バランスシート(貸借対照表)が見れるようになったので、企業の財務健全性を検証しやすくなりました。
流動資産・固定資産・負債・純資産などの貸借対照表が、数字だけでなくグラフでも表示されるので、財務状況が直感的にわかりやすくなっています。
また、銘柄スカウターでは2020年6月から上場企業の「設備投資」「減価償却費」「研究開発費」の情報も閲覧可能になっています。有利子負債についての詳細データを見ることも可能です。
以下の画像は、私のパソコンでバランスシート情報の画面を表示し、取り込んだものです。
▼マネックス証券の銘柄スカウターを開いて、情報が欲しい銘柄を検索し、その銘柄のページを開きます。今回は例としてNTTドコモの財務情報を見てみました。
↓NTTドコモの貸借対照表です。
銘柄スカウターを使って貸借対照表を見てみると、NTTドコモの純資産はピークの2018年からは減っていますが、まだまだ負債をはるかに上回っており、潤沢に資産を持っていることが分かります。
↓貸借対照表のグラフは上のような棒グラフだけでなく、折れ線グラフでも表示できるので便利です。
↓貸借対照表は時系列で過去の情報を並べて表示することもできます。
↓設備投資・減価償却費・研究開発費が数値とグラフで閲覧可能になりました。NTTドコモはこれから5Gのエリアを拡大していく時期ですが、それでも昔よりは設備投資の金額が少なくなっています。
↓売上高に対して設備投資や減価償却の金額がどれだけ占めているか、その割合を表示させることが可能です。
↓有利子負債の詳細データが見れるようになりました。こうやって数値を見てみると、NTTドコモは有利子負債がかなり少なく、自己資本は多いです。
↓さて、2020年6月から銘柄スカウターでは「売上原価」「売上総利益」「販売管理費」「EBITDA」の数値も閲覧可能になりました。
ここでは、すかいらーくホールディングスの株を例に挙げましょう。
↓私が画像に赤丸をつけていますが、画面右上の詳細ボタンをONにすると、グラフの下に「売上原価」「売上総利益」「販売管理費」が表示されます。
↓また、マウスを使って画面下の灰色のバーをつかみ、バーを右にずらすとEBITDAの数値が現れてきます。
さて、信用取引で主に短期トレードをやっている方の中には、企業の決算データを見ていない方もいるかもしれません。
ただ、業績が上方修正された銘柄や、下方修正された銘柄はテクニカルに関係なく、業績修正後の数字で株価が大きく動くことがあります。
ですから、短期取引がメインの投資家も、決算付近では、気になる上場企業の業績はチェックしておいた方がよいわけです。
上場企業のIRページで業績発表を見るのが一番確実ですが、その多くがPDFファイルで配信されており、閲覧にかなり手間がかかります。しかし、マネックス証券の銘柄スカウターで業績データを見ると、PDFではないので、かなり楽です。
以下、マネックス証券のウェブサイトから抜粋です。
~~~
銘柄スカウター9度目の進化 バランスシート情報を追加
配信日:2020年6月4日
2017年10月に提供を開始してからすでに8度進化した、大好評の日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」が9度目の進化を遂げました。
企業の財務状況を詳細に分析いただけるよう「バランスシート(貸借対照表)」の情報を追加したほか、「設備投資・減価償却費・研究開発費」、「有利子負債」といった重要な項目を追加しました。
また、企業の業績推移に「売上原価」「売上総利益」「販売管理費」「EBITDA」の4項目を追加しました。さらに便利になった銘柄スカウターをぜひご活用ください!
バランスシート(貸借対照表)を追加
企業の財務健全性を詳細に分析いただくために貸借対照表の情報を追加しました。「簡易表示」と「詳細表示」に分けて表示しており、直感的に企業の財務状況を把握いただけます。また、「項目別推移」「時系列推移」に切り替えることで、例えば「現金預金」のバランスシート上の比率がどのように推移してきたのか過去に遡って分析いただけます。
トヨタ自動車の貸借対照表
時系列の変化も確認可能
設備投資・減価償却費・研究開発費を追加
企業が将来の成長に向けどのように資金を使っているかなどを分析いただけるよう、「設備投資」「減価償却費」「研究開発費」を追加しました。実際の金額だけでなく、売上高に占める比率もご確認いただけます。
トヨタ自動車の設備投資・減価償却費・研究開発費
有利子負債を追加
企業の財務健全性を確認いただけるよう、「有利子負債」についての詳細データを追加しました。有利子負債の金額だけでなく、総資産や自己資本に占める割合も表示でき、企業の財務が改善方向なのか悪化方向なのか直感的に把握いただけます。
イオンの有利子負債
「売上原価」「売上総利益」「販売管理費」「EBITDA」を追加
「通気業績推移」および「四半期業績推移」に「売上原価」「売上総利益」「販売管理費」「EBITDA」の4項目を追加しました(「EBITDA」は通気業績推移のみ)。また、細かい表示は不要という方は「詳細」となっているボタンを操作いただければ表示の切り替えが可能です。
すかいらーくホールディングスの通気業績推移(詳細表示)
すかいらーくホールディングスの通気業績推移(簡易表示)
スマホでも便利に使える銘柄スカウター!
銘柄スカウターはスマートフォンにも最適化しています。スマートフォンのブラウザや「マネックス証券アプリ」からもぜひご活用ください。
スマートフォンで見た貸借対照表
マネックス証券アプリで見た銘柄スカウター
マネックス銘柄スカウターの進化の歴史
マネックス銘柄スカウターはお客様からいただいたご意見を積極的に取り入れながら、以下のように進化してまいりました。マネックス銘柄スカウターは個人投資家の皆様のお役に立てるよう今後も継続的に進化してまいりますので、ぜひご意見をお寄せください。
日付 できごと 搭載された主な機能 2017年10月26日 マネックス銘柄スカウター登場
- 最長過去10年の企業業績
- 企業が決算短信等では発表しない3ヶ月に区切った業績
- PERやPBR、配当利回りを最長5年間グラフ表示
- 複数銘柄の株価指標などの比較機能
- 過去の配当実績や配当性向など配当関連情報
- 決算発表スケジュール
2018年1月24日 最初の機能拡充
- セグメント業績
- アナリストリビジョン機能
- 銘柄比較機能の改善
- 1株あたり利益(EPS)や1株あたり純資産(BPS)
2018年4月16日 2度目の機能拡充
- 企業情報
- お気に入り銘柄の登録銘柄数拡充
2018年5月30日 3度目の機能拡充
- 企業の業績予想修正履歴
- 業績データの更新時間が23時から18時に早まる
2018年11月9日 4度目の機能拡充
- 「企業情報」に各企業のウェブサイトへのリンクを追加
- 決算速報ニュースを大幅に強化
2019年1月28日 5度目の機能拡充
- 「業績修正を探す」機能
- 通期業績推移・キャッシュフロー推移の表示期間を延長
2019年4月15日 6度目の機能拡充
- 10年スクリーニング機能
2019年10月18日 7度目の機能拡充
- スマートフォンの表示を最適化
- 業績進捗率が4項目から選択可能に
2019年12月11日 8度目の機能拡充
- 配当表示期間の延長
- 株主優待を見られるリンクを追加
- アナリスト予想の「最大値」と「最小値」を追加
2020年6月4日 9度目の機能拡充
- バランスシート(貸借対照表)の情報
- 設備投資・減価償却費・研究開発費
- 有利子負債
- 売上原価、売上総利益、販売管理費、EBITDA
- をそれぞれ追加
~~以上、マネックス証券のウェブサイトから抜粋~~
▼関連記事
マネックス証券、信用取引の手数料 最大10万円キャッシュバック プログラム実施中
マネックス証券ではスマホ用のトレーディングアプリの利用料が無料
マネックス証券では上場企業の決算発表の予定一覧(時間帯も掲載)を見ることができる