大証の株価が強い、中間業績予想を上方修正

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10月11日、大阪証券取引所 【ヘラクレス:8697】の株価が前日比+34,000 (+6.07%)の終値594,000円と上昇しました。

今日の前場終了後に、2008年9月中間期の業績予想上方修正を発表したからです。以下、大証の発表文からの抜粋です。

平成20年3月期の中間期業績予想の修正 (単位:百万円)

営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
前回発表予想(A) 8,000 3,300 3,700 2,200
今回修正予想(B) 9,000 4,350 5,000 2,950
増減額(B-A) 1,000 1,050 1,300 750
増減率(%) 12.5% 31.8% 35.1% 34.1%
前期実績(平成19 年3 月期中間期) 8,136 3,336 3,597 2,421

なお、大証の発表では上方修正の理由について下記のように述べられています。

最近の売買の活況により,参加者料金収入が当初見込みより増加したこと等から,営業収益,営業利益,経常利益,当期純利益のいずれも前回予想を上回る見込みとなりました。

参加者料金収入が増えた理由ですが、日経225先物や日経225ミニの売買高が順調に伸びているためです以下、大証の9月の売買状況です。

<概要>
1 平成19年9月の状況
 
(1)デリバティブ市場
(デリバティブ合計)
・ 896万5,052単位 : 月次取引高ベースで3か月連続800万単位超
月次取引高ベースで前年同月比79.7%増を記録

(日経225先物)
・ 276万5,415単位 : 月次取引高ベースで9月における過去最高
月次取引高ベースで前年同月比22%増を記録

(日経225mini)
・ 415万4,154単位 : 月次取引高ベースで3か月連続400万単位超
月次取引高ベースで前年同月比約5倍となる

(日経225オプション)

・ 197万5,154単位 : 月次取引高ベースで前年同月比8.6%の増加
月次取引金額ベースで前年同月比56.5%増を記録

 
(2)現物市場

(株式合計)
・ 1兆9,387億円 : 月次売買代金ベースで前年同月比2.4%増を記録

昨年に比べ、日経225先物や日経225ミニの売買高が急激に伸びているが見て取れます。売買高が伸び続ければ、業績も順調に伸びていくことでしょう。

大証は、ライバルである東証やジャスダックがデリバティブ商品の新規上場に積極的でないことから、
日本国内のデリバティブ市場で独走状態にあります。

今後、業績を伸ばすには日経225先物のイブニング・セッションの取引時間延長と外国株連動ETFの上場がキーポイントになってくるでしょう。イブニング・セッションは取引開始直後に比べ、最近売買高が減っているので、取引時間延長でてこ入れをした方がよいように思われます。

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