10月からヤフーが検索結果の表示方式を切り替えるとのことです。
長期的に見て株価にも影響しそうです。
現在の検索結果画面には「Yahoo!登録サイトとの一致」というカテゴリが表示されていますが、10月からの画面にはそれがありません。
「Yahoo!登録サイトとの一致」というカテゴリは、俗に「Yahooカテゴリ」と呼ばれています。
この「Yahooカテゴリ」が開始されたときは、ヤフー社内の人間がこれはいいと認めたウェブサイトのみ登録されていました。
ところが、Yahooビジネスエクスプレス」というサービスが開始されて状況が変わりました。
「Yahooビジネスエクスプレス」は言ってみれば、企業が金を出せば「Yahooカテゴリ」への登録が推奨されますよというサービスです。
金を出せば、「Yahooカテゴリ」に登録されやすくなるのだから、中身の薄いウェブサイトもカテゴリ内に増えてきます。
これはYahooの検索エンジンとしての価値を下げます。
ユーザーから見て、内容のあるウェブサイトへ到達できる確立が低くなりますから。
ヤフーは10月からの改定で、ビジネスエクスプレスの価値を落とし、検索エンジンの価値を上げる方向を選んだわけです。
つまり、ビジネスエクスプレスに金を出した企業からの不満は増えるが、いらないウェブサイトを見なくてよくなるYahooユーザーの満足度は上がるということになります。
企業から不満が出ても、一般ユーザーの心をつかめば、結果的にYahooの収益は上がるでしょう。
今回のニュースはマニアックな技術的な話なので、今日の株価を大変動させるようなインパクトはないと思われます。しかし、長期的に見れば、Yahooの収益にとってプラスのはずです。