12月21日、KDDI(株) 【東証1部:9433】の株価が前日比+22,000 (+2.81%)の終値806,000円と上昇しました。
取引時間中に産経新聞が「次世代高速無線 KDDIとウィルコムに免許交付へ」という記事を配信したからです。以下、産経新聞ウェブサイトの記事からの抜粋です。
次世代高速無線 KDDIとウィルコムに免許交付へ
周波数2.5ギガヘルツ帯の次世代高速無線通信をめぐり、総務省は21日午前、KDDIなど6社が出資する「ワイヤレスブロードバンド企画」と、PHS事業者のウィルコムに免許を与えるよう電波監理審議会(総務相の諮問機関)に諮問した。電監審は同日中にこの2社への免許交付を答申する。両社は平成21年2~4月ごろから試験サービスを始め、同年夏以降に商用サービスを提供する方針だ。
実際、午後に入り、KDDI系とウィルコムに免許が付与されることが確定しました。以下、ケータイウォッチのウェブサイトからの抜粋です。
21日、総務省で電波監理審議会(電監審)の会合が開催された。終了直後に会長の羽鳥光俊氏による会見が行なわれた。会見では、「2.5GHz帯の免許はワイヤレスブロードバンド企画とウィルコムに付与」と答申したことが明らかにされた。
KDDI陣営は、ドコモ陣営、ソフトバンク陣営と同じく「モバイルWiMAX(ワイマックス)」という技術を使って2.5GHz帯で無線ブロードバンドサービスを提供することを計画してきました。KDDIは国際会議「WiMAXフォーラム」に加入していることや、すでに小型の基地局を開発していることなどが評価され免許が付与されることになりました。
ウィルコムは、2.5GHz帯では国産技術のPHSを発展させた「次世代PHS」方式を採用します。既存のPHS通信網を次世代規格にも活用でき、事業計画の実現性が高いと評価された模様です。
個人的には、2.5GHz帯でWiMAXと次世代PHSが両方サービス展開されるが確定しよかったと思います。ウィルコムが落選していたら、技術的にはWiMAXしか残らないわけで、それではサービス内容に大して差がつかないだろうと考えていたからです。
ウィルコムは非上場企業なので、ドコモ陣営やソフトバンク陣営に免許が付与された方が株式市場は盛り上がったかもしれません。しかし、国策としては今回の総務省の判断は妥当ではないでしょうか。
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