5月21日、ゲームソフト制作大手のカプコンの株価が前日比+130 (+3.96%)の終値3,410円と上昇しました。
同社は、5月20日に平成20年3月期通期決算を発表しました。ゲーム業界全体の明るい状況に加えて、海外市場での積極的な事業が成果に結びつき、増収増益の好調な業績となり、株価上昇に繋がりました。
連結売上高は830億9700万円と前年比11.5%増となったほか、営業利益は131億2100万円(同36.6%増)、経常利益は122億6700万円(同15.7%増)、当期純利益は78億700万円(同33.4%増)といずれも増加しています。
好調だったのは、コンシュマー用ゲームソフト事業です。ヒットソフトが相次いだことが業績の下支えになってます。なかでも際立ったのは、海外市場での好調ぶりです。
Wii向けに発売した『バイオハザード4 Wii edition』と『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』が欧米で好調でした。さらにXbox360とプレイステーション3双方に向けた『デビル メイ クライ4』が、海外で人気を博し、出荷本数が200万本を超えています。
国内では期末に発売した『モンスターハンターポータブル 2nd G』が出足から好調で、販売本数はすでに200万本を越えています。平成20年3月期通期では3タイトルが100万本を越えました。
ちなみに、カプコンは全世界で2000万本は売れるであろうと予測されている「グランド・セフト・オートIV」の日本語版を、年内に発売する予定です。
また、発売日は決まっていませんが、モンスターハンターのWii版の開発も行っており、こちらも発売されれば業績に貢献すると思われます。