日経新聞は、東京証券取引所が株式売買における最低限の株数である「売買単位」を2012年4月までに100株と1000株の2種類のみとする方針を明らかにしたと報じました。
以下、日経のウェブサイトからの抜粋です。
東京証券取引所は株式の売買単位を現在の7種類から100株と1000株の2種類に集約することを近く正式に決める。株券が電子化される2009年1月から段階的に導入する。
売買単位は取引所で株式を売買する際に必要な株数のまとまりで、東証には現在1株から3000株まで7種類ある。今でも企業の多くが100株か1000株だが、50株や500株など投資家にとって投資金額が分かりにくい企業も少なくない。
売買単位を統一することで、実際に売買できる最低限の価格が銘柄間で比較しやすくなるため投資家の利便性が向上します。また価格と株数を取り違えて注文して巨額の損失を出したみずほ証券によるジェイコム株誤発注事件(2005年12月)のような問題が起こるリスクも低くなります。
例えば1株が売買単位のNTT、JR東日本、みずほフィナンシャルグループなどは、百株にくくり直し、既に百株が売買単位のトヨタ自動車などとそろえることになります。
みずほフィナンシャルグループを例に上げると、同社の11月22日終値は523000円で、現在の最低売買単位は1株です。1株を100分割して、最低売買単位を100株に引き上げると株価は5230円になります。売買単位は100株になるため、株式買い付けに必要な金額は523000円で変わりはありません。
2009年から株券が電子化されるのでこういった制度改革ができ、個人投資家はその恩恵を受けられるわけです。しかし、株券製造用の和紙を生産してた福井県の業者さんは大変なようです↓
株券電子化の余波、こんなところに…「和紙の里」がピンチ!・・・FujiSankei Business i. 2007/11/21