三菱UFJ投信株式会社という会社があります。三菱UFJフィナンシャル・グループにおいて投資信託を中心とした資産運用業務を担っている会社です。
この三菱UFJ投信社ですが「eMAXIS インデックスファンド・シリーズ」という信託報酬が安いインデックスファンドの運営・販売で有名です。
さて、三菱UFJ投信が「eMAXIS インデックスファンド・シリーズ」に新しい投資信託を追加すると発表しました。
- ネット投資家向け「eMAXIS」(イーマクシス)に新ファンド追加【PDF】 – 三菱UFJ投信ウェブサイト
「eMAXIS バランス(8資産均等型)」及び「eMAXIS バランス(波乗り型)」という投資信託です。
この新しい投資信託の販売開始日は、下記のようになっています。
2011年11月7日販売開始 | |
2011年11月16日販売開始 |
eMAXIS バランス(8資産均等型)について
「eMAXIS バランス(8資産均等型)」を買うと、以下の既存のeMAXISインデックスファンドを、それぞれ12.5%ずつ保有する効果が得られます。
eMAXIS TOPIXインデックス
eMAXIS先進国株式インデックス
eMAXIS新興国株式インデックス
eMAXIS国内債券インデックス
eMAXIS先進国債券インデックス
eMAXIS新興国債券インデックス
eMAXIS国内リートインデックス
eMAXIS先進国リートインデックス
例えば、ある個人投資家が「世界中の株式、債権、REITに分散投資したい」と考えたとします。この場合、上記の八つの投資信託を買うことで、目的は達成できます(新興国のREITはありませんが)。
しかし、8種類も投資信託を買うのは面倒ですね。そういうときは、「eMAXIS バランス(8資産均等型) 」を買えば、手軽に世界中に分散投資できます。
「eMAXIS バランス(8資産均等型)」を買えば、株式にも債券にも投資ができるので、この投資信託はバランスファンドの一種といえます。
なお、「eMAXIS バランス(8資産均等型) 」の信託報酬は年率で0.525%となっています。
eMAXIS バランス(波乗り型)について
以下、ロイター通信のウェブサイトからの抜粋です。
三菱UFJ投信、「eMAXIS バランス(波乗り型)」を10月31日設定
2011年 10月 27日 09:22 JST
三菱UFJ投信は、「eMAXIS バランス(波乗り型)」を10月31日に自己設定する。
運用はファミリーファンド方式で、投資先となるマザーは「TOPIXマザーファンド」
「外国株式インデックスマザーファンド」「新興国株式インデックスマザーファンド」
「日本債券インデックスマザーファンド」「外国債券インデックスマザーファンド」
「新興国債券インデックスマザーファンド」「東証REIT指数マザーファンド」
「MUAM G─REITマザーファンド」──の8本。
これらマザーを通じ、日本を含む世界各国の株式、公社債、リートに投資する。
また、「直近に良好な運用成績を記録した資産は、好調なパフォーマンスが一定期間継続する」という仮定を基に、過去の運用成績が良い資産の投資比率を上げていく「トレンドフォロー戦略」を活用。
機動的に資金を配分する方針。基本投資割合はトレンドフォロー戦略30%、先進国リート、国内リート、新興国債券、先進国債券がそれぞれ12.5%、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券がそれぞれ5%──となっている。為替ヘッジはしない。年1回決算。
ファンドの詳細は以下の通り。
設定上限額:1000万円(自己設定)
分類 :追加型/内外/資産複合
手数料 :なし
信託報酬 :純資産総額に対して年率0.525%(税込み)
「eMAXIS バランス(波乗り型)」は、トレンドフォロー戦略を使い、国内株式、先進国株式、新興国株式および国内債券のうち、過去25日営業日で最も成績の良かった資産クラスに重点的に投資するとのことです。トレンドフォロー戦略に配分されるお金は、全資金のうち30%のこと。
トレンドフォロー戦略を採用しているので、このファンドを「インデックスファンド」と定義していいのか、正直、私には判りません。個人的にはeMAXISファンドシリーズの中でも異色の投資信託だなと感じました。
しかし、トレンドフォロー戦略自体はおもしろそうなので、発売後の運用成績がどうなるか楽しみではあります。
なお、「イーマクシス バランス(波乗り型)」の信託報酬は年率で0.525%となっています。
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