【英語名Oscillator】
オシレーターとは「振り子」という意味です。ある一定の範囲を振り子のように推移する事からオシレーター系指標と呼ばれています。
オシレーター系指標のテクニカル分析ではRSIなどが知られていますが、文字通り振れ(オシレーター)を計測して相場を分析し予測する技法であり、相場の勢いを読もうとするものです。基本的には買われすぎ・売られすぎの状態を測定するものであり、したがって、よく逆張りの指標として使われます。
サイコロジカルライン、ストキャスティクスなどもオシレーターの一種です。
■オシレーター系指標の特徴
・一定の範囲で推移する
これが最大の特徴です。オシレーター系指標は一定の範囲(指標により0~100、-100~+100)で推移します。
株価の動きが”絶対評価”であるならば、一定の範囲で推移するオシレーター系指標はある”相対評価”であるといえます。
この相対評価により、株価の動きの強さ・弱さを捉えます。
■オシレーター系指標の弱点
・数値が天井や底にへばりつく状態になることがある
本来、株価には上限や下限はありません。限りがないものに、オシレーター系指標はある範囲の相対評価を、数値でつけてしまう。
そのため、オシレーター(振り子)の限界を超えた急激な値動きが起きると、役に立たなくなります。
下のチャート図は、オシレーター系指標の代表格「RSI」を使って作図されたものです。
図の右下のRSIのラインを見ると、底にへばりついています。
これは、この銘柄が急激に下落したためラインが上を向くことがなく、反発の兆しが捉えれられない状態を示しています。
こうなってしまうと、オシレーター系指標は再びラインが上がってくるまで、役に立ちません。
短期的な逆張り投資の参考になるオシレーター系指標ですが、投資した銘柄のチャートラインが天井や底にへばりついてしまった場合、手仕舞いを考える必要が出てきます。