5月16日、スティール・パートナーズがブルドックソース 【東証2部:2804】に対し、1株1584円でTOB(株式公開買い付け)をする意向を伝えたと発表しました。スティールパートナーズは、ウォーレン・リヒテンシュタイン代表名で11日付と15日付で書簡を送り、100%の株式を取得する考えを伝えています。
TOB価格は14日の終値(1320円)に20%のプレミアムを乗せた水準です。ちなみに、ブルドックソースの本日(16日)の終値は1336円となっています。
以下、スティールパートナーズのプレスリリースからの抜粋です。
米スティール、ブルドックソースに株式公開買付を提案
PRESS RELEASE
2007 年5 月16 日
報道関係者各位スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド(オフショア)、エル・ピー
スティール・パートナーズ・ジャパン、ブルドックソース株式会社に株式公開買付を提案
スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド(オフショア)、エル・ピー(以下、「SPJSF」)は本日、ブルドックソース株式会社(コード番号:2804 東証2部)(以下、「同社」)の普通株式を全株取得するため公開買付けを開始することを同社取締役会にお伝えする書簡をお送りしましたのでお知らせいたします。
買付け価格は1 株当たり1,584 円で、同社の普通株式の東京証券取引所における平成19年5 月14 日の終値(1、320 円)を20.00%上回る価格となっています。SPJSF 及びその特別関係者は、2007 年1 月現在同社の発行済み株式の10.15%を保有する筆頭株主です。
SPJSF のパートナー、ウォレン・リヒテンシュタインは、「SPJSF のオファーは、御社株主に市場価格に大幅なプレミアムを上乗せした価格で売却する機会と流動性を提供するものです。」と書簡で説明しています。
リヒテンシュタインは、2007 年5 月11 日付で同社にお送りした書簡で、本公開買付けの概要とSPJSF が「長期的視点にたって全ての株主にとっての株主価値向上のため経営陣と協力」することを目指す長期投資家であると説明しています。
ブルドックソースの株式を全株取得したとしても、スティールがブルドックソースの経営を行うとは思えません。転売狙いですね。
昨年、スティールが明星食品への敵対的な株式公開買い付け(TOB)を実施した際には、日清食品がホワイトナイト(白馬の騎士)として対抗TOBをかけました。結果的には、日清食品が明星を子会社化しました。
日清食品がTOBをかけたので明星食品の株価は急騰。スティールは日清食品のTOBに応じて保有する明星株を売却し約40億円の利益を得ています。
今回のブルドックソースへのTOBでは、日清食品のようなホワイトナイトが現れるか否かが注目点といえるでしょう。
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