8月17日、日経平均株価が前日比-874円(-5.42%)と暴落しました。まずは、本日の主要市場の株価指数をご覧下さい。
株価指数 | 終値 | 前日比 |
日経平均 | 15,273.68 | -874.81 (-5.42%) |
TOPIX | 1,480.39 | -87.07 (-5.55%) |
JASDAQ指数 | 70.02 | -2.34 (-3.23%) |
マザーズ指数 | 688.46 | -40.43 (-5.55%) |
ヘラクレス指数 | 1,154.14 | -47.23 (-3.93%) |
東証1部 出来高294,247万株
売買代金4,239,149百万円
▼2007年8月17日の日経平均株価 日中チャート
前日のニューヨークダウが- 15.69ドル(0.12%)だったにも関わらず、日経平均株価は暴落しました。今日の-874円(-5.42%)という数字は、下落率でいうと史上第16番目の下げです。今世紀でいうと、ニョーヨク同時多発テロ(911)の翌日・2001年9月12日に-6.63%下げましたが、それに次ぐ下落率です。
以下、日経平均プロフィール 下落記録より抜粋
順位 | 年月日 | 日経平均値 | 下落率 |
1 | 1987/10/20 | 21,910.08 | -14.90% |
2 | 1953/03/05 | 340.41 | -10.00% |
3 | 1970/04/30 | 2,114.32 | -8.69% |
4 | 1971/08/16 | 2,530.48 | -7.68% |
5 | 2000/04/17 | 19,008.64 | -6.98% |
6 | 1949/12/14 | 98.50 | -6.97% |
7 | 1953/03/30 | 318.96 | -6.73% |
8 | 2001/09/12 | 9,610.10 | -6.63% |
9 | 1972/06/24 | 3,421.02 | -6.61% |
10 | 1990/04/02 | 28,002.07 | -6.60% |
11 | 1991/08/19 | 21,456.76 | -5.95% |
12 | 1971/08/19 | 2,190.16 | -5.93% |
13 | 1990/08/23 | 23,737.63 | -5.84% |
14 | 1998/10/08 | 13,026.06 | -5.78% |
15 | 1995/01/23 | 17,785.49 | -5.60% |
16 | 2007/08/17 | 15,273.68 | -5.42% |
17 | 1974/10/09 | 3,355.13 | -5.41% |
18 | 1997/11/19 | 15,842.46 | -5.29% |
19 | 1997/12/19 | 15,314.89 | -5.24% |
20 | 1997/11/25 | 15,867.53 | -5.11% |
今日の下落の大きな要因は、取引時間中に相場を眺めていた人にはわかったと思いますが、急激な円高です。私は取引時間中ずっと相場を見ていましたが、円高のためトヨタ・任天堂など輸出関連銘柄の株価が急落していく様には息を飲みました。
「輸出関連銘柄における第1四半期業績好調」のかなりの部分は円安が前提なわけですから、円高によって輸出関連株がパニック的に売られるのも納得できます。また今日は、FXで円売りドル買いをやっていた個人投資家が円高ドル安で追証に陥り、その中で株取引もやっている層が損失補填のため株を売ったというケースも容易に想像できました。
朝方はメガバンクの株価が高かったので内需関連株は大丈夫かと思ったのですが、輸出関連銘柄の不調さに引きずられる形で、後場、内需株も急落しました。
▼クリックすると、「本日の為替の値動きのチャート」を拡大してみることができます。
今は市場全体が需給だけで動いているので、短期ではファンダメンタルズ分析は通用しません。個人投資家が最も見ておかないといけない指標は下記のものでしょう。
- 為替
- 外資系証券会社の売買動向
- CME Globexの日経平均先物の価格
いちおう騰落レシオの数値を書いておきますが、16000~18000円のボックス相場が終了したため、騰落レシオや信用取引評価損率はあまり当てにならないと思います。
(2007年8月17日現在の25日騰落レシオ=56.62% 前日比-3.49% )
来週は、22日~23日に開催される日銀の金融政策決定会合で利上げがあるか否かが相場の焦点になってきます。共同通信の記事では利上げは見送りということですが、万一、利上げの決定が下されれば円高を誘発し、さらなる株価の下落は避けられません。
参考記事