2015.8.11 Last Update!
2011年に福島第一原子力発電所の事故が起こりましたが、日本には原子力発電所に関連した企業が多くあります。原発関連銘柄の株価が、ときおり株式市場の話題になることもあります。
原子力発電関連銘柄の情報を更新しました↓
▼原子力発電所関連株
会社名
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会社概要
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三菱重工業 【東証1部:7011】 |
総合重機トップ。発電所用の大型ガスタービンをはじめ、航空宇宙・防衛・産業機械等で他を圧倒。 原子力発電プラントの基本計画から設計・製作・建設、さらには運転開始後のメンテナンスサービス事業を行っている。 加圧水型原子力発電プラント、原子燃料、新型炉プラント、原子燃料サイクルの各事業分野で製品を提供中。
戦闘機・ヘリコプター・イージス艦を含む護衛艦・戦車などを製造しているため、防衛関連銘柄(有事関連銘柄)でもある |
東芝 【東証1部:6502】 |
総合電機大手。2006年、米原子力発電大手のウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を買収。 現在、発電用として使われる原子炉には、沸騰水型炉(BWR)と加圧水型炉(PWR)がある。東芝はウェスチングハウス社をグループに迎えることで、両方の原子力プラントを提供できるメーカーとなった。 また、2010年3月、東芝はビルゲイツと共同で次世代型原子炉(TWR)の研究開発に向けた検討を始めた。
福島第一原子力発電所向け原子炉格納容器内部調査ロボットを研究開発している
▼関連記事 |
日立製作所 【東証1部:6501】 |
総合電機・重電首位で事業広範囲。総合路線見直し、インフラ系重視の戦略に。 1957年に原子力技術の開発に着手して以来、研究炉、開発炉そして商用炉とさまざまな原子力プロジェクトに携わってきた。 2007年に米国GE社と経営資源を融合した「日立GEニュークリア・エナジー株式会社」を設立。 2013年、米電力大手ドミニオンはバージニア州のノースアナ原子力発電所で進める3号機の新設計画で、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所連合の次世代沸騰水型軽水炉(BWR)の採用を決めた(日経新聞より) ▼関連記事 |
西華産業 【東証1部:8061】 |
三菱系機械商社。三菱重工と親密で発電プラント関連が主力商材。三菱重工の取り扱い多く電力・環境装置に強い。 子会社の日本ダイヤバルブが原子力発電所で使われるダイヤフラム弁やボール弁など、特殊バルブを製造している。 |
東京産業 【東証1部:8070】 |
三菱系の機械商社中堅。 電力会社・官公庁向け三菱重工製品の取り扱いが主力。 三菱重工業並びに三菱電機が受注納入した各種プラントや機器類のメンテナンス業務を行っている。 放射能汚染物質除染減容システムを提供している ▼関連記事 |
木村化工機 【東証1部:6378】 |
主力事業は、化学プラントである。また、原子力関係機器にも進出している。原子力3社と密接。
核燃料輸送容器、使用済燃料検査装置、MOX燃料製造設備などを製造している。MOX(ウラン・プルトニウム混合燃料)製造装置に強みがある。 製品サービス – 木村化工機のウェブサイト |
日本製鋼所 【東証1部:5631】 |
大型鋳鍛鋼で世界有数、電力・原子力向け製品が収益柱。射出成形機でも上位。火砲も手がけている。 原子力用に「圧力容器用部材、蒸気発生器用部材、配管等部材、原子力圧力容器用鋼板」などを生産。 同社の室蘭製作所は原発や火力発電所向けの部材が売上高の半分を占めており、原子炉の圧力容器部材では世界で8割のシェアを占めている。(2013年の日経新聞の記事より)
戦車や艦艇の火砲やミサイル発射装置などを手がけているため、防衛関連銘柄(有事関連銘柄)でもある
▼関連記事 |
東芝プラントシステム 【東証1部:1983】 |
東芝直系のプラント据付工事会社(東芝の子会社)。 東芝の原子力発電所、原子力施設、実験研究設備などの建設、定期点検・改造に伴うエンジニアリング、施工、試運転・調整を行っている。 株式会社東芝と連携し、原子力関連設備におけるエンジニアリング、施工、フィールドサービスなどを手がけており、原子炉からタービン発電機までの建設工事、既存発電所の改良保全工事などを行っている。(同社ウェブサイトより) |
太平電業 【東証1部:1968】 |
発電所主体のプラント工事会社。西日本の原発に強い。海外据え付けでも実績あり。
「太平電業は、火力発電所や原子力発電所の建設でわが国トップの実績を誇るほか、化学プラントをはじめ各種プラント分野でも数多くの実績を重ねています。 日本初の茨城県東海村日本原子力発電・東海発電所を皮切りにパイオニアとして、日本の原子力発電所の約70%の建設実績を誇っています。未来を見据えた多様な炉型に対応できる高度な建設技術を確実に進めています」 同社ウェブサイトより |
東亜バルブエンジニアリング 【東証2部:6466】・ |
バルブ製販・メンテナンス等の事業が主軸。PWR(加圧水型)原発向け高温高圧バルブに強みがある。 昭和42年日本原子力発電(株)敦賀原子力発電所第一号機に原子力発電用弁を納入して以来 、国内の原子力発電用主要弁はもとより、海外の原子力発電所へもバルブを多数納入している。 |
日本ギア工業 【東証2部:6356】 |
自動車用歯車で創業。バルブアクチュエーター(駆動装置)を主力製品に電力依存が約7割。 原子力発電所のバルブ開閉装置を製造している。同社はプラントを止めずに電動弁の状態を定量的に把握できる電動弁運転中診断装置(MOVDAS)を日本原子力発電と共同で開発するなど、原発関連分野への取り組みを強めている |
宇徳 【東証1部:9358】 |
港湾運輸大手。重量品輸送で実績。核燃料輸送・格納容器据え付けも。 火力・原子力発電所などの建設工事における超大型機器、道路・インターチェンジの高架橋などの輸送・据付作業を行っている。 大型発電設備の輸送・据付・補修や改造等のメンテナンス作業の他、原子力発電所においては使用済燃料のキャスク輸送等を実施している |
IHI 【東証1部:7013】 |
総合重機大手。 原子炉圧力容器、原子炉格納容器、配管システムなど主要機器を供給するほか核燃料サイクルに関連したシステムの面でも、その開発、建設を行っている。 原子炉格納容器とは原子炉圧力容器と周辺設備を包み込む鋼製の容器のこと。極厚の鋼板が使用されている。 さらに今後、原子力関連施設の除染・廃炉にも積極的に取り組んでいく予定
2011年に防衛省からヘリコプター搭載護衛艦を800億円で受注した実績があるため、防衛関連銘柄(有事関連銘柄)でもある。 また、過去に瀬戸大橋や明石海峡大橋など主要長大橋梁工事に参画した実績があるため橋梁関連銘柄ともいえる |
▼参考記事
川内原発再稼働、原発ゼロ解消 – 読売新聞
九州電力は11日午前、川内(せんだい)原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市、出力89万キロ・ワット)を再稼働させた。原子力規制委員会が2013年7月に施行した新しい規制基準の下で原発が動いたのは初めて。同年9月に関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)が停止して以来、1年11か月続いた国内の「原発ゼロ」の状態が解消・・・
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