スマートグリッド関連株

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2011年3月11日に発生した東日本大地震および、これに端を発した福島第一原子力発電所事故の影響により、スマートグリッドに注目が集まっています。

スマートグリッドとは、ITを用いて、消費者側の電力使用量と電力会社の発電量の情報を双方向通信でやりとりをし、消費者側の需要に見合った供給体制を構築する次世代送電システムです。

↓スマートグリッドの詳細はこちら

原発の事故の影響で、太陽光発電や風力発電に注目が集まっています。しかし、太陽光発電や風力発電は、その発電量が天候や気候に左右されます。

発電量が不安定なため、電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網が必要となります。そこで、次世代送電網(スマートグリッド)の登場となるわけです。

今日は、スマートグリッドに関係した上場企業を集めてみました↓

スマートグリッド関連銘柄

▼電力メーター(スマートメーター)関連銘柄

会社名
会社概要
大崎電気工業
【東証1部:6644】

電力量計で国内首位、売上高の過半は電力会社向け。

スマートメーターについて、2013年には、1000万台規模の製造能力を実現する予定。

東光電気
【東証1部:6921】

東京電力から独立し電力流通・システム制御・計量の機器製造や取り換え工事担う。ビル賃貸も。

東光電気は、東芝、東京電力と組み、2009年12月1日に統合会社「東光東芝メーターシステムズ」を発足、スマートメーターの開発、計器事業の強化に乗り出している。

2012年1月21日、東京電力が電力使用の効率化を促すスマートメーターを2018年度までに約1700万台とほぼ全世帯に設置するという導入計画が明らかになった – 日経新聞より

▼電力制御機器関連銘柄

会社名
会社概要
高岳製作所
【東証1部:6621】

変圧器や開閉装置などを製造する電力会社向けの電気機器メーカー。東京電力向けが約5割。中型送配電機器が主力。電気自動車用急速充電器など新エネルギー分野育成。

電気自動車向け急速充電器で国内のシェアが大きい。

同社の栃木県小山市の工場にスマートグリッド試験場がある。太陽光や風力のエネルギーが電力網に及ぼす影響を実験できる施設である。

高岳製作所は電力会社向け電源設備、電子電力監視制御システムの開発で実績を持っており、EV用急速充電器などの次世代エネルギーに関わる開発を行っている。

▼参考リンク
高岳製作所のスマートグリッド製品 – [国際] スマートグリッドEXPO

ダイヘン
【東証1部:6622】

電力向け小型変圧器首位。アーク溶接機器は国内首位、世界大手の一角、半導体製造装置用も。

同社は、スマートグリッド向けの電力制御機器を展開している。太陽光発電の導入増に対応し、電圧を自動調整する柱上変圧器の出荷を2010年度中に始めた。

太陽電池で発電した直流電力を商用交流電力に変換する「太陽光発電用パワーコンディショナ」も開発している。

▼参考リンク
ダイヘンのスマートグリッド製品 – 第2回 [国際] スマートグリッドEXPO

▼蓄電池関連銘柄

会社名
会社概要
日本ガイシ
【東証1部:5333】

ガイシ世界一。排ガス用ハニカム、ディーゼル車関連、半導体関連など多角化。

同社のナトリウム硫黄電池(NAS電池)は有用な大容量蓄電池として世界の注目を集めている。

NAS電池は風力発電や太陽光発電の電力調整用電源(蓄電池)として使われている。

NAS電池(なすでんち)は日本ガイシと東京電力が共同開発し、2002年度に世界で初めて事業化に成功した。

「風力や太陽光は無尽蔵でクリーンな資源。しかし、気象に左右される不安定なエネルギーでもあります。NAS電池システムは、激しく変動する自然エネルギーの出力を吸収して平滑な合成出力を生み出し、電力需要に合わせた安定電力の供給に役立ちます。」←日本ガイシのウェブサイトより抜粋

トーカロ
【東証1部:3433】

高機能皮膜を形成する溶射加工最大手。半導体・液晶製造装置用部品向け主力。

同社はNAS電池に使用する単電池の容器内を溶射加工を手掛けている。

日立化成工業
【東証1部:4217】

日立系御三家の一角。樹脂加工大手で電気・電子向け主体。リチウム電池向け負極材世界首位。

日立化成工業の子会社の新神戸電機は自動車用バッテリー、産業用蓄電池が主力。

新神戸電機は、2011年4月5日に「夜間に蓄電、日中給電できる電力貯蔵システム事業を強化する」ことを発表した。

▼超電導電線関連銘柄

会社名
会社概要
住友電気工業
【東証1部:5802】

電線首位。自動車用ワイヤハーネスで世界大手の一角。光ファイバーなど通信インフラも大手。

住友電工は2011年中に大阪製作所(大阪市)で、ビスマス系と呼ぶ送電網に向いた超電導ケーブルの生産能力を年間1000キロメートルに倍増する予定。

参考:住友電工の超伝導紹介サイト

古河電気工業
【東証1部:5801】

電線御三家の一角。多角化が進み時々で収益柱が交代、近年は光ファイバー。

イットリウム系超電導電力ケーブルの実用化に向け研究開発中。

参考リンク⇒詳しくは次世代技術「超電導ケーブル」へ

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