10月19日、ソニーが2007年3月期通期の連結業績予測を下方修正すると発表しました。
・参考リンク ソニーが下方修正 電池回収とPS3値下げで・・・ITmedia
8月15日に「Dell、410万台のノートPC用バッテリーをリコール バッテリーの製造元はソニー」というニュースが流れてから、ソニーの業績に不安が出ていたわけですが、本日、業績の悪化がはっきりとしました。
下方修正のニュースを見て、ふと思いました。「8月半ばからソニーの空売りをしていれば利幅がとれたのでないか」と。しかし、ソニーの三ケ月チャートを見ましたが、下落幅は大したことがありません。日経平均株価が上昇し、ソニーの不調さを補っているからです。
どうやら正解は、「ロングショート戦略」だったようです。8月半ばに、電機メーカーの勝ち組み松下電器産業を買い、同時にソニーを空売りしておけば大きく利益が取れていました。以下、松下電器とソニーの株価の推移を比較したチャートです。
水色の線が松下電器の株価の動きを表し、緑色の線がソニーの株価を表しています。
こういった例は、他にもあります。次ぎは松下電器と日立製作所のチャートを見てみましょう↓
日立製作所は原発タービン事故を起こし、中部電力から巨額賠償請求を受けるリスクがあるため、日経平均株価の好調さに反して株価が軟調です。
・関連リンク 日立、今期の業績予想を550億円の赤字に下方修正/原発事故やHDD不振で
ソニーや日立の例のように上場企業に不祥事が起きた場合、「不祥事銘柄を売り、同一業界の優良銘柄を買う」というロング・ショート戦略は一つの手かもしれません。