9月15日、日立が2007年3月期連結決算の業績見通しについて、税引き後利益を当初見通しの550億円の黒字から、550億円の赤字に大幅に下方修正すると発表しました。
中部電力浜岡原子力発電所など原発2機のタービン損傷事故に対する補修費用約370億円を計上するのが主な要因です。
8月27日に当サイトで「日立、原発タービン事故で巨額賠償か」という記事を書きましたが、日立の下方修正は普段から新聞を読んでいれば予想できたでしょう。
こういった重大事件があると個別株はチャート分析が役に立たなくなるので、ある程度ニュースに目を通すことも必要です。
▼参考リンク
以下、ITpro 日立の今期は550億円の赤字に、業績予想を大幅に下方修正より抜粋
下方修正の原因としては、(1)原子力発電所のタービン損傷などにかかる補修費用、(2)ハードディスク・ドライブ(HDD)の価格低下、(3)家庭用エアコンやDVDレコーダーの売り上げ不振、の三つを挙げる。
「電力・産業システム」セグメントの営業利益は、当初予想の930億円から580億円下方修正した。減益理由は主に、中部電力の浜岡原子力発電所や北陸電力の志賀原子力発電所に納入したタービン損傷の補修にかかる追加費用と、北米での火力発電所案件の追加費用の発生である。