PER [読み:ピーイーアール] [英語名:Price Earnings Ratio]
祐作:先輩、PERとはなんですか?
兜:ふむ、PERとは企業分析で用いられる株価指標の一種でPrice Earning Ratio略称だな。「株価収益率」とも言うぞ。
祐作:どんな指標なんでしょうか?
兜:現在の株価がEPSの何倍まで買われているかを見る指標だな。計算式は、下記のようになっている。
PER(株価収益率)= 株価 ÷ EPS
例えば、EPSが100円で、株価が1000円だったとすると、PERは、1000÷100=10だから、10倍ということになる。
祐作:PERは何倍くらいがいいんですか?
兜:基本的にPERは低い方がいいけど、何倍だから良いというのはないんだ。PERは、単独で見るものじゃなく相対的に比べるものなんだよ。同じ業種やライバル会社とのPERと比較したりしながら使うものだな。業種によってもPERの平均はだいぶ違う。
祐作:なんでPERの平均が違ってくるんですか?
兜:例えば、インターネット業界など、急成長で利益の伸びが大きい業界はPERが高い傾向がある。例えば今、株価が2000円、1株当りの利益が20円のPERが100倍の企業があるとする。毎年急成長が続き1株当りの利益が40円、80円と増加が予想されれば、2年後の予想利益で見たPERは2000円÷80円で25倍まで低下する。それだけ将来の成長を先取ってるってことだな。
祐作:なるほど。
兜:例えば、「同業他社は皆PERが40倍前後なのに、この会社はPER30倍程度だから割安だな」とか「この会社は過去数年間を見てもPERはだいたい20~30の間に収まってるから、今のPER50倍は割高かもなぁ」といった具合に比較するのさ。