こんな株は買ってはいけない 【上場廃止の怖れがある銘柄の見つけ方】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

6月8日、ジャスダックのペイントハウスという会社が2年連続の債務超過で上場廃止決定となりました。
私の手元にある古い会社四季報をめくってみると、ペイントハウス社は2004年からずっと大幅な経常赤字が続いているんですよね。遅かれ早かれこうなる運命でした。
こういった上場廃止株をつかまないためには、どういった点に気をつけて銘柄分析をすればいいのでしょうか。
私、3年以上株式投資をやっていますが、日頃から会社四季報などを見ていれば上場廃止株をつかむリスクはかなり減らせると思っています。上場廃止リスクを避けるためのポイントをピックアップしました↓
■気になる企業の決算書を見ましょう。決算書を見るのがしんどい方は会社四季報を見ましょう。
▼決算書(貸借対照表/損益計算書)や会社四季報で確認できる上場廃止の危険性

  • 利益剰余金がゼロに近い。もしくはマイナス。
  • 有利子負債が多い。総資産にせまるくらい多いと危険。
  • キャッシュフローがマイナス。特に営業キャッシュフローがマイナスなのはよろしくない。
  • 売上が年々落ちていっている。
  • 利益が年々落ちていっている。
  • 利益が赤字。特に営業利益が赤字なのはよろしくない。
  • 大株主が頻繁に変わっている
  • 時価総額の10%以上を越えるような増資を繰り返している
  • MSCBの発行がやたらと多い
  • 期中の監査法人変更
  • 継続企業の前提に疑義の注記がついている。(継続疑義とは、事業が継続するか疑わしいという意味です)
  • 上記の危険性を複数はらんでいるような銘柄は要注意です。
    ■以下、会社四季報のデータを無料で見ることができるネット証券会社の一覧です
    マネックス証券
    楽天証券
    auカブコム証券(旧カブドットコム証券)
    イー・トレード証券
    オリックス証券
    ■ダイヤモンドzaiという雑誌の「最新理論株価&倒産確率データシート」というコーナーを見ておきましょう

    このコーナーは、クォンツリサーチ社、フィスコ社のデータをもとに、「割安な株を見つける」「安全な会社かどうかチェックする」という趣旨の記事になっています。
    それで、このコーナーの中に倒産確率が3%以上の株をリストアップした記事があります。
    倒産確率が3%以上の株のリストに上げられた銘柄は危険です。もちろん全部が上場廃止になるわけではありませんが、何割かは市場から姿を消していきます。
    ちなみに、6月8日に上場廃止が確定したペイントハウスですが、ダイヤモンドzai 2006年7月号に載っていた倒産確率は全上場銘柄の中で第1位の27.9%でした。なかなかいいところをついていますね。
     (※ペイントハウスは倒産したわけではありません。今のところ上場廃止になるだけです。)
    あと、素人の方は、いわゆるボロ株と呼ばれている銘柄には手を出さないのが無難だと思います。特に監理ポストに入っている銘柄は、いつ整理ポストにいく(つまり上場廃止)かわからないのでハイリスクです。
    株式投資で一番やってはいけないのは、倒産や上場廃止になる銘柄をつかむことなので、みなさん気をつけて下さい。私も気を付けます。

    記事下

    ▼当サイト管理人 ネット証券マニア兜達也がおすすめする証券会社

    私は以下の証券会社の口座を全て開設しています。どこの会社も口座開設費や口座維持費は無料ですし、証券会社にはそれぞれ特徴があるので、用途によって使いわけるのがいいでしょう。

    • 楽天証券・・・オンライン証券業界で株式売買代金が2位の会社です。マーケットスピード2の情報収集能力がすばらしい。楽天証券は有名な個人投資家「ジェイコム20億男BNF氏」のメイン証券会社です。

    • マネックス証券・・・IPOが単純明快な公平抽選ですから、新規公開株申し込み口座として活用すべきです。また米国株取引サービスに強みがあります。

    • auカブコム証券・・・IPOがシステム抽選で全てのユーザーに公平なチャンスがあります。また一般信用取引の売建可能銘柄の数が豊富なので、株主優待銘柄をつなぎ売りに使える証券会社です。

     

    ※上記の証券会社3社は、資料請求・口座開設費・口座維持費が無料です。

    ※情報の内容に関しては正確性を期していますが、情報が古くなっている場合がありますので、各証券会社のウェブサイトで確認をお願いいたします。掲載している情報に誤りがあった場合、ご指摘いただけると幸いです。

    シェアする

    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    フォローする