2月28日、ニューヨークダウの大幅下落を受け、日本市場が全面安となりました。まずは、本日の主要市場の株価指数をご覧下さい。
終値 | 前日比 | |
日経平均 | 17,604.12 | -515.80 (-2.85%) |
TOPIX | 1,752.74 | -58.59 (-3.23%) |
JASDAQ指数 | 89.11 | -2.46 (-2.69%) |
マザーズ指数 | 1,113.95 | -32.40 (-2.83%) |
ヘラクレス指数 | 1,818.83 | -59.43 (-3.16%) |
昨日、中国株の上海総合指数が-8.84%と急落したことを受け、ニューヨークダウが-416ドル(-3.29%)と大幅に下落。日本市場もこれに巻き込まれる形となりました。
2月27日時点での東証一部の騰落レシオは106.10%、松井証券の顧客の評価損益率は-4.257%だったので、市場全体にそれ程過熱感はなかったのですが、今日は全面安となりました。
大幅下落の一番の原因は世界同時株安という外的要因ですが、今日は日本国内にも問題が発生しました。株価下落の内的要因は、日興コーディアルの上場廃止懸念です。
本日、東京証券取引所が日興コーディアル株を上場廃止にする方向で最終調整に入ったとのニュースが出ています。以下、日経新聞の記事からの抜粋です。
日興、上場廃止へ・東証が最終調整、4月に<
東京証券取引所は27日、日興コーディアルグループ株を上場廃止にする方向で最終調整に入った。昨年12月に発覚した不正会計が組織ぐるみで悪質と判断、日興が同日提出した訂正有価証券報告書を精査したうえで正式に決める。
上場廃止懸念の報道により日興コーディアル株がストップ安となり、その影響が証券株全体に波及。本日、値下がり率トップの業界は「証券・商品先物取引業」となりました。「証券・商品先物取引業」の東証一部の業種別株価指数は、-6.21%の値下がりになっています。
上場廃止懸念の報道がなければ日経平均株価がここまで大きく下がることもなかったと思います。報道のタイミングが悪かったですね。
なお、本日は、アメリカ株の大幅下落を受け、9時20分ごろに日経平均が一時700円超の下げを見せる場面もありました。その後は、急激なギャップダウンの後にありがちなリバウンド相場でした。多くの銘柄で寄り値が一番安い状況が見られました。
今日の相場は、一般の個人投資家には厳しいものでしたが、デイトレーダーには大きなチャンスだったといえるでしょう。