2007年1月4日、TBSの株価が前日比+150 (+3.78%)の終値4,120円となりました。
ところで、みなさん「楽天・TBS経営統合問題」を覚えていますでしょうか?
「楽天・TBS経営統合問題」・・・2005年10月に楽天がTBS株の15%超を取得し、TBSに経営統合を申し入れた。その後楽天が19.09%にまで株を買い進めたことにTBSは反発を強め協議は難航。経営統合は棚上げとなり、提携交渉が続けられているが、2007年1月4日現在、事業提携の合意には至っていない。
こういう経緯がありまして、楽天は未だにTBS株を3627万株(発行済み株式の19.09%)保有しています。ちなみに楽天によるTBS株の平均取得単価は1株あたり3060円です。1月4日のTBS株の終値4120円を基準として、楽天が保有するTBS株の含み益を計算すると384億円となります。
昨年、一時2500円を割り込んだTBS株ですが、2006年11月中旬から株価が急伸してきました。エービーシー・マートの三木正浩会長の経営企業「イーエム・プランニング(非上場)」が、TBS株を大量に取得しているからです。
まず、2006年11月30日付けの大量保有報告書でイーエム・プランニングが、TBS株の5.05%分を取得したことが判明しました。そして、2006年12月20日付けの大量保有報告書ではその数値が6.26%に上昇していることが判っています。
しかし、株の世界はわからないものですね。私は楽天・TBS経営統合問題が起こったとき、「TBSと経営統合できたとしても、金がかかりすぎだな。楽天の三木谷さんは判断を誤ったんじゃないか。」と思ったものですが、楽天は今、TBS株で巨大な含み益を抱えています。
取得株数が莫大なため買取先を見つけるのは難しいと思われますが、もし、TBS株の売却に成功すれば楽天の株価にとってプラスとなるでしょう。
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