2月7日に当サイトで「2008年1月の携帯電話・PHS加入者数、ドコモがイーモバイルに抜かれる」という記事を配信しました。
この記事の中でもお伝えしましたが、先月、auはプリペイド携帯を0円や945円といった破格な値段で販売し契約純増数を増やしました。KDDIの1月の純増数82,700のうち41,800がプリペイドでの契約でした。
このプリペイドの契約数の多さを、総務省が問題視しており対応を検討しているとのニュースが出てきました。以下、本日の産経新聞の記事からの抜粋です。
KDDIがプリペイド携帯無料配布 契約“水増し”?に総務省が対応検討
KDDIがプリペイド携帯端末を無料配布していることが26日、分かった。同社は年度内にauブランドの携帯電話で3000万件の契約獲得を目指しており、契約者拡大が狙いとみられる。端末を0円で販売することは違法ではないが、総務省は「契約数を水増しするような販売方法は、市場競争の健全性を阻害する恐れがある」とし、対応を検討している。
KDDI関係者によると、契約獲得に向けた社員紹介キャンペーンで、500円分の通話ができるプリペイドカード付き携帯電話を端末代金も設定手数料(税込み4200円)も無料とする販売方法を導入した。先週には約1万5000人の社員全員が、知人や親戚(しんせき)へ斡旋(あっせん)するよう通知を受けたという。都内のあるauショップでも、プリペイド携帯に500円分のカードを付け、端末・手数料0円で提供していた。
なお、auのプリペイド契約の月別の純増数は下記のようなっています。
数字はKDDIのウェブサイトのPDFから抜粋しました。
2007年1月 | 9,800 |
2月 | 11,800 |
3月 | 15,700 |
4月 | 25,100 |
5月 |
13,800 |
6月 | 20,200 |
7月 | 23,700 |
8月 | 7,500 |
9月 | 6,600 |
10月 | 4,700 |
11月 | 1,100 |
12月 | 23,600 |
2008年1月 | 41,800 |
普段1~2万しか増加しないプリペイド契約ですが、2008年1月に関しては41,800の増加だったため、総務省の目には不自然に映ったようです。
この41,800という数字が発表されたのは2月7日だったのですが、そこからKDDの株価は下落しています。2月7日の終値は714,000円でしたが、今日の終値は613,000円となっています。2月22日にauが家族間通話の一部無料化を発表したこともあり、株価が不調です。
また、今日、NTTドコモも家族間通話の一部無料化について発表を行いました。ファミ割MAX50を利用しているFOMAユーザーは、家族宛の国内の音声通話が24時間無料となります。また10年以上ドコモを利用しているユーザーでファミリー割引と(新)いちねん割引を併用しているユーザーも、家族宛の音声通話が24時間無料になります。