■第1位:みずほ証券ジェイコム株を誤発注
12月8日、新規上場を果たしたジェイコムの株式に対して、みずほ証券が61万株の空売りを行った。ジェイコムの総発行株式は14,500株しかなく、想像を絶する「架空の株」を売ったこととなり、買い注文を出した投資家に株券を渡せず異例の「代金決済」で事態を収束することとなった。後に、みずほ証券が誤発注を訂正できなかったのは東証のシステムの不具合だったことが判り、東証の社長は辞任を余儀なくされた。
この事件には度肝を抜かれました。「え、東証って世界3番目の市場だよね。ここは後進国か?」という感じの第一印象でした。
この事件をきっかけに証券会社はどんな数のカラ買いでもカラ売りでもできることが判り、戦慄を覚えましたよ私は。今までIPOの新規上場銘柄で「ロックアップがいついつで、大量の売りが出るから・・・」とか考えてたのはなんだったでしょう。証券会社ならいつでも大量の売りが出せるんじゃないですか。
金融庁が証券会社の見せ玉行為の規制を強化する方針らしいですが、さっさと施行してほしいものです。でないと、個人投資家と機関投資家の立場はアンフェア過ぎます。