7月25日、三井物産 【東証1部:8031】は、九州支社が2000年9月から約7年半、農薬などの農業資材について、複数の企業が互いに発注を繰り返すなどして架空の売上高を計上する「循環取引」に関与した疑いがあると発表しました。
以下、西日本新聞社のウェブサイトからの抜粋です。
三井物産で循環取引 九州支社 売掛残高は8億円 元社員を告訴へ
三井物産(東京)は25日、九州支社(福岡市)で農業資材の取引をめぐり、元社員(49)が2000年9月から08年2月までの約8年間、商品を実際には動かさず、伝票上だけで売買したように見せ掛ける「循環取引」に関与し、架空の売上高を計上していた疑いがあると発表した。
同取引にかかわる同社の6月末の売掛金の残高は約8億円。07年度の九州支社の農業資材の取扱高は約60億円だったが、循環取引による架空計上額などは調査中としている。同社は結果が判明次第、元社員を告訴するとしている。
同社によると、元社員は九州支社で合樹・無機化学品部の嘱託社員だった。同社が仕入れた農薬や土壌改良材などの資材を、複数の問屋を通じて、九州内の販売先に売却。販売先が転売し、転売先から仕入れ先に還流していた。当初は実際の商品取引を伴っていたが、徐々に伝票だけを循環させるケースが増えていった・・・
7月25日、三井物産の株価は前日比前日比-75円 (-3.43%)の終値2110円と下落しましたが、これは循環取引の発覚の影響というよりも、日経平均株価の下落【-268円 (-1.97%)】の影響とみた方がいいでしょう。
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