先月、当サイトで「パチンコの攻略本などを販売する梁山泊グループの元幹部が仕手行為を行っていた」というニュースを配信しましたが、読売新聞から続報が出てきましたので紹介します。
「梁山泊」元社長ら7人を逮捕、株価つり上げ容疑
娯楽情報提供会社「梁山泊」(大阪市西区)のグループ会社幹部らによる株価操作事件で、大阪府警捜査4課は7日、同社の実質経営者で元暴力団幹部の豊臣春国(56)(同)、会社役員・川上八巳(やつみ)(41)(東京都港区)両容疑者ら7人を、証券取引法違反(相場操縦)容疑で逮捕した。株価つり上げを目的とした不正な株取引はインターネット上で行われたが、逮捕された7人以外にも山口組系暴力団幹部ら約20人の名義が使われており、府警は、豊臣容疑者が協力者からIDやパスワードを借り、取引が活況を呈しているように仮装したとみて追及する。
調べでは、豊臣容疑者らは、大証ヘラクレス上場のIT関連会社「ビーマップ」(東京)の株価をつり上げるため、2005年3月4~18日、同価格で売り注文と買い注文を同時に出す「なれ合い売買」をインターネット上で繰り返した疑い。3月4日に約29万円だった株価は18日には約38万円に上昇。含み益は最大5000万~6000万円に達したとみられる。
ちなみに、本日の毎日新聞の記事によると豊臣容疑者らは総額約30億~40億円の資金をビーマップ株に投入したとのことです。
仮に「30億円投入して6000万円の利益を上げた」として計算すると、2005年3月4~18日におけるビーマップ株での儲けの利益率は2%です。仕手筋の利益率がこんなに低いとは驚きです。
馴れ合い売買は逮捕のリスクをしょっているのに、利益率2%では割に合わないような? まあ、梁山泊はビーマップ株を何回も売買していたようなので、トータルではもっと儲かってたんでしょうが・・・。