5月22日、ゲームソフト大手のカプコン 【東証1部:9697】の株価が前日比+145 (+7.16%)の終値2,170円と急騰しました。5月21日に大和総研がカプコン株のレーティングを「3」から「2」に引き上げ、妥当株価を2300円に設定したためです。21日は250円の急騰をみせたカプコン株ですが、本日もその流れを引き継いでいます。
大和総研がレーティングを引き上げた理由は、5月18日にカプコンが発表した今期の業績予想がよかったからでしょう。今期の業績予想の数値は、会社四季報の数値を上回っています。
▼カプコンの2008年3月期の業績予想 単位は百万円(1株利益は円)
2008年3月期の業績予想 |
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) |
四季報予想 | 72,500 | 9,000 | 9,500 | 4,900 | 87,7 |
会社予想 | 78,000 | 10,000 | 11,000 | 6,200 | 113,9 |
予想1株利益が113,9円なので、現時点での予想PERは「今日の終値2170÷113,9=19,1」で19,1倍となっています。このPERから考えると、カプコンの現在の株価は妥当なところでしょう。
カプコンは、「モンスターハンターポータブル セカンド」、「ロストプラネット」、「デッドライジング」がミリオンセラーになり業績が向上しました。業績の向上に株価が追いついてきた格好です。
先日、当サイトで「KDDIは業績の伸びと株価が今のところ連動しており、一般人にも株価の動きが理解しやすい銘柄の一つです」と述べましたが、カプコンにも同じことがいえるかと思います。
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