松井証券が一時サービスを停止していた日経225先物の夜間取引の取扱を、2月中旬より再開する予定だと発表しました。
2月中旬からアメリカのシカゴ・マーカンタイル取引所(略称CME)に上場している日経225先物を売買できるようになります。
売買を行うのに米ドルを用意する必要はなく、円で取引を行うことができます。いわゆる「円建て取引」に対応しています。
以下、松井証券のウェブサイトからの抜粋です。
【夜間先物取引】の取扱いを2月中旬(予定)再開します
松井証券は、一時サービスを停止していた夜間先物取引の取扱いを、2009年2月中旬(予定)より再開します。
夜間先物取引とは、米国のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)に上場している日経225先物取引(円建て)のことです。
日本時間の夜間に海外で起こる出来事や外国市場の動向は日本の株式市場に大きな影響を与えますが、これまで日本の多くの投資家は日本の市場が開くまで対処する方法がありませんでした。
そこで松井証券では海外の動向にもリアルタイムに対応できる手段の一つとして、2008年6月9日より主要オンライン証券で初めて日本時間の夜間に取引できるCMEの日経225先物取引(円建て)の取扱いを開始し、大変多くのお客様にご利用いただいていました。
しかしながら、夜間先物取引の取次先親会社であったリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが米国の連邦破産法11条の適用を申請したことに伴い、2008年9月15日よりサービスを一時停止していました。お客様には大変ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
サービス停止期間中には、多くのお客様から再開のご要望、お問い合わせをいただき、その「お客様の声」を励みに再開に向け準備を進め、このたび、取次先を米国みずほ証券に変更して夜間先物取引の取扱いを再開します。
また、夜間先物取引の再開に合わせ、より快適にお取引いただけるよう証拠金を夜間先物口座からネットストック口座へ自動的に振り替える「証拠金自動振替機能」を追加します。
これまで大阪証券取引所(昼)・CME(夜)の両方で日経225先物を取引する場合、夜間先物取引の終了時間までに、夜間先物口座からネットストック口座へ証拠金の振替手続きを行う必要がありました。
しかし、この自動振替機能により、早朝に慌てて証拠金の振替手続きを行う必要はなくなり利便性が高まります。
ちなみに、今のところ、大阪証券取引所における日経225先物のイブニング・セッションの取引時間帯は16:30~20:00となっています。
新聞社によってはイブニング・セッションを「夜間取引」と表現しているところもありますが、私は現状の取引時間帯では「夕方取引」と呼んだ方がいいのではないかと思っています。
イブニング・セッションの取引時間帯がまだ短いので、CMEの日経225先物が売買できる証券会社の出現を待っていた個人投資家も多いでしょう。他の証券会社にもCME日経225先物の取扱いをしてもらいたいものです。
なお、松井証券が日経225先物の夜間取引の手数料などの詳細について発表したら、後日、当サイトの記事で取り上げる予定です。
▼関連記事