3月17日、ひまわり証券が以下の事業の廃止を決定しました。
- 株価指数先物取引(日経225先物、日経225mini、TOPIX先物)
- 株価指数オプション取引(日経225オプション)
- 取引所FX取引(大証FX)、株式、投資信託
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震およびこれに端を発した福島第一原子力発電所事故の影響により、週明けの3月14日から同15日にかけて日経平均株価指数が2,000円を超える大幅な値下がりとなりました。
この結果、ひまわり証券で株価指数先物・オプション取引をしていた多数の個人投資家において多額の損失が発生し、ひまわり証券の預り資産が大きく減少しました。
支払い不可能なほど巨大な損失を抱えた個人投資家が続出し、その損金を ひまわり証券が立て替えているわけです。
このため、「今後の証券事業における収益が大きくは期待できないことから、当該事業を廃止し、店頭FX事業に特化することにした」ということです。
また、ひまわり証券の親会社のひまわりホールディングスの発表文【PDF】によると、ひまわり証券の証券事業は赤字が継続していたそうです。赤字が続いていたところに、今回の多額の損失発生で、証券事業は終了となりました。
ちなみに、ひまわり証券の店頭外国為替証拠金取引(FX取引)及びCFD取引は今後も継続されます。
以下、ひまわり証券のウェブサイトからの抜粋です。
更新:03/17 09:30
平成23年3月17日
お客様各位
ひまわり証券株式会社
代表取締役 山地一郎平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
このたび、当社は、平成23年3月17日開催の取締役会において、証券事業を廃止することを決議しましたので、お知らせいたします。記
1・廃止の理由
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震およびこれに端を発した福島第一原子力発電所事故の影響により、週明けの3月14日から同15日にかけて日経平均株価指数が2,000円を超える大幅な値下がりとなりました。この結果、当社で株価指数先物・オプション取引をされていた多数のお客様において多額の損失が発生し、当社におけるお客様からのお預り資産が大きく減少しました。
このため、今後の証券事業における収益が大きくは期待できないことから、当該事業を廃止し、FX事業に特化することといたしました。
お客様にはご迷惑をおかけし、大変申し訳なく存じますが、何卒ご理解のほどをお願い申し上げます。
2・廃止するサービス
株価指数先物取引(日経225先物、日経225mini、TOPIX先物)
株価指数オプション取引(日経225オプション)
取引所FX取引(大証FX)、株式、投資信託
※店頭外国為替証拠金取引(FX取引)及びCFD取引は継続します。
3・廃止の日程
平成23年3月17日 取締役会決議
平成23年3月17日 証券口座開設の受付および新規受注の停止
(証拠金・株券等お預り資産の返還、決済注文の受注は継続します。)
※ その他の廃止に係る具体的な日程や手続き等は、決定しだい速やかにご報告いたします。
4・今後の見通し
当社では、今後、店頭外国為替証拠金取引に特化し、「ひまわりFX」「ディールFX」「FX ZERO」「ひまわりCFD」の各商品を提供してまいりますので、引き続きご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。以上
ちなみに、ひまわり証券が証券事業を廃業した影響で、3月17日、親会社のひまわりホールディングス【証券コード:8738】の株価が前日比-74円(-27.41%)の終値196円と大幅下落しました。
なお、ひまわり証券が証券事業を終了したので、後日、当サイトの「日経225先物取引手数料比較表」と「日経225mini手数料比較表」を更新する予定です。
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