ネット証券7社の新規口座開設状況(2007年9月分)の順位表を作成しました。
▼ネット証券7社 新規口座開設状況
順位 | 証券会社名 |
証券口座純増数 |
証券累計口座数 | FX口座純増数 (2007/9) |
FX累計口座数 |
1 | SBIイー・トレード証券 | 13,791 | 1,498,757 | 非公開 | |
2 | 楽天証券 | 6.661 | 728,183 | 非公開 | |
3 | マネックス証券 |
5,818 |
796,666 |
1,517 |
60,342 |
4↑ | ジョインベスト証券 | 4,334 | 183,267 | 541 | 7,402 |
5 | 松井証券 | 4,130 | 699,161 | 701 | 43,171 |
6↓ | auカブコム証券(旧カブドットコム証券) | 3,581 | 597,898 | 1,204 | 10,466 |
7 |
オリックス証券 |
1,085 | 160,073 | 464 | 30,060 |
合計 | 39,400 | 4,664,005 |
比較表のデータは、各証券会社の開示情報から取得。比較表の作成者は当サイト管理人。
7社合計での口座増加数は8月の50,157から39,400に減っています。20%程の減少です。
1位はSBIイー・トレード証券になっています。前月に引き続いての首位です。8月の増加数が17,736だったので、9月の口座開設純増数は13,791は不調といえます。相場環境の悪さを跳ね返すことができませんでした。
2位は楽天証券です。前月と同じ順位です。2位でありますが、純増数はイートレードの半分以下となっています。なお、8月の口座純増数は8.100でした。
3位はマネックス証券です。前月と同じ順位です。9月15日まで口座開設で現金3000円がもらえるキャンペーンをやっていましたが、そのキャンペーンも終わり、後半失速した模様です。なお、8月の口座純増数は7.500でした。
4位はジョインベスト証券です。前月6位からランクアップです。9月21日から「現金5000円プレゼントキャンペーン」を開始した効果が出たようです。2007年9月21日~2008年3月31日の間に口座を開設し、2008年4月30日までに5万円以上入金すると、現金5,000円がもらえるキャンペーンになっています。
なお、8月の口座純増数は4,466でした。
5位は松井証券です。前月と同じ順位です。8月の口座純増数は5,144でした。
6位はauカブコム証券(旧カブドットコム証券)です。前月4位からランプダウンです。8月の純増数は5,893でしたので、9月は純増数が40%ほどダウンしたことになり、大変不調だったといえます。カブコムの魅力の一つに夜間取引市場があることが挙げられますが、8月27日からイートレードでも夜間取引ができるようになったことで、相対的にカブコムの魅力が落ちてしまったのかもしれません。
7位はオリックス証券です。前月と同じ順位です。8月の純増数は1,318でした。
ネット証券口座開設数を見ての感想
9月は日経平均株価が16,569円から16,785円に上昇し、東証マザーズ指数も729から732に上昇と、終わってみれば堅調な市況だったように見えます。しかし、9月18日にマザーズ指数が618まで急落するなど、新興市場全体が非常に厳しい状態に陥った時期もありました。このことが個人投資家の投資意欲を減退させ、口座開設数減少に繋がりました。
また、8月のサブプライムショックによる急激な円高ドル安の恐怖感が消えないためか、FXの新規口座開設数も振るいませんでした。
ところで、新興市場全体の環境が悪く、全体的に口座開設数が減りましたが、イートレード証券は相変わらず1万以上の口座純増を達成しています。
イートレード証券より松井証券やauカブコム証券(旧カブドットコム証券)の方が新しいサービス(一般信用取引、逆指値、夜間取引など)を開発することが多いのですが、イートレード証券は後からそれらのサービスを取り込み、安い値段で提供することに成功しています。手抜かりがありません。
個人的にはSBIイートレード証券だけは、ネット証券の中で頭一つ抜けた株価になってもいいと考えています。しかし、相変わらずオンライン証券の株価は横並びで、市場全体の出来高が増えれば「SBIイートレード・松井・マネックス・カブドットコム」の株価がいっせいに上がり、出来高が減ればそれらの株価が一気に下がるということを繰り返している状況です。
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