インデックス、民事再生法申請(倒産)で上場廃止

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2013年3月14日、モバイルコンテンツ・ゲーム事業を営むインデックス【ジャスダック:4835】が、
東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日同地裁に受理されました。

いわゆる倒産です。負債は約245億円となっています。

これを受け、ジャスダックを運営する大阪証券取引所は、インデックス株を2013年7月28日付で上場廃止にすると発表しました。

以下、企業信用調査で有名な帝国データバンクのウェブサイトからの抜粋です。

2013/06/27(木) モバイルコンテンツ・ゲーム事業
ジャスダック上場
株式会社インデックス
民事再生法の適用を申請
負債245億円

TDB企業コード:986753504
「東京」 (株)インデックス(資本金393億7946万3930円、世田谷区太子堂4-1-1、代表落合善美氏、従業378名)は、6月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 ~~中略~~

 そうしたなか、循環取引で売り上げや利益を水増しした粉飾決算を行っていたとして、6月12日に証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで当社本社や関係先を強制調査する事態が発生。

債務超過を回避し、株式上場を維持するために関連会社、取引先など100社以上が循環取引に関わっていたなどとも言われ、急激な信用収縮が起こり、自主再建が困難となった。

さて、私は上場企業が倒産すると、必ず会社四季報を見ることにしています。「会社四季報で倒産した企業のページを見ること」を何回も繰り返していくうちに、どういった財務内容の企業が危ないのか感覚的に分かってくるからです。

四季報でインデックスの「2013年8月期の第2四半期決算」を見るに、インデックスは総資産が209億円あります。自己資本(株主持分)は-16.6億円となっています。自己資本がマイナスなので債務超過の状態であり、この数字を見ただけで、買ってはいけない株といえるでしょう。

有利子負債は193億円となっており、総資産に対して、巨額の数値となっています。

また、利益剰余金は-819億円と巨額のマイナスになっています。利益剰余金がマイナスになっているのは、倒産や破産をする会社にありがちです。

また、四季報に載っている2012年8月期の本決算でのキャッシュフローの数字は、下記のようになっています。

インデックスのキャッシュフロー
+13.2億円
+1.2億円
-11.8億円

このように財務状況は非常に悪かったため、インデックスには継続企業の前提に関する重要な疑義が付いていました。

やはり、「継続企業の前提に関する重要な疑義」が付いている銘柄は、買わない方が無難でしょう。

なお、2013年度の上場企業の倒産は、下記のようになっています。 

▼2013年度 倒産上場企業の一覧

会社名 証券取引所と証券コード 倒産の形態 倒産時の負債 倒産の日付
(2013年)
上場廃止日
(2013年)
東京カソード研究所 ジャスダック:6868 民事再生 約32億円 3月14日 4月15日
インデックス ジャスダック:4835 民事再生 約245億円 6月27日 7月28日

なお、上場企業の倒産は東京カソード研究所に続いて、インデックスが2社目です。

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