7月31日、三菱伸銅の株価がストップ高となりました。前日比+80円(+23.60%)の終値419円です。
7月28日に三菱マテリアルが、三菱伸銅の株式を公開買付(TOB)すると発表したためストップ高となりました。買付価格は1株450円、買付予定株数は1054万3000株となっています。
最近、TOBが流行っていますね。三菱マテリアルによるTOBは敵対的買収ではないので、「王子製紙による北越製紙TOB
ほどは話題にならないでしょうが。
▼参考 三菱マテリアルのリリース文
三菱マテリアルと三菱伸銅と三宝伸銅、伸銅品の生産・開発などで相互協力を検討
伸銅事業に関する事業提携の検討について
三菱マテリアル株式会社(資本金1,017億円、取締役社長井手明彦)、三菱伸銅株式会社(資本金87億円、取締役社長西田昌弘)、三宝伸銅工業株式会社(資本金25億円、取締役社長橋田隆雄)の3社は、伸銅品の生産、開発等で相互に協力・提携関係の構築を検討することに関して本日開催の各々の取締役会で決議し、合意書を締結致しました。
三菱マテリアルグループは、銅事業を主力事業のひとつとし、原料調達・製錬・加工・リサイクルに到るまで一貫した事業体制を構築しております。その中でも伸銅事業については、グループ内に三菱伸銅社、三宝伸銅工業社という日本を代表する2つの伸銅会社を有し、三菱伸銅社はグループ企業の小名浜製錬社から伸銅品の原料供給を受ける一方、三宝伸銅工業社は三菱マテリアル社堺工場から同様に原料供給を受ける関係にあります。
今後、伸銅品は「自動車」、「情報・エレクトロニクス」を中心に、国内外で更に高性能な製品の需要増加が期待されますが、その半面、品質やコスト、納期面でのグローバルな競争の激化も予想されます。このような環境変化に対処するためには、グループ各社の経営資源を今まで以上に有効かつ効率的に利用し、効果的な投資により成長市場に向けて迅速に新製品を開発・投入する体制を構築することが必要となっております。
このような認識のもと、3社間で早急に検討チームを結成し、生産品目の入替や補完関係にあり余力のある設備の有効活用を行うことによって、効率的な投資による増産体制の構築並びに輸出品を主たる対象としたコスト競争力強化策等を検討してまいります。また、海外事業の展開に関しても3社にて事業戦略を立案してまいります。
以 上