25日移動平均線乖離率 [読み:25にちいどうへいきんせんかいりりつ]
祐作:先輩、25日移動平均線乖離率ってなんですか?
兜:ふむ、25日移動平均線乖離率というと「25日株価移動平均線と現在の株価がどれだけかけ離れているのかを数値化したもの」だ。テクニカル指標の一つだな。
祐作:テクニカル分析に使うものなんですね。
兜:そう。移動平均線と株価は、お互いに引力で吸い寄せられるように重なっていく傾向がある。じゃあ、「25日移動平均線と株価が大きく乖離している状態(乖離率が大きい状態)は、売買のタイミングとしてはグッドじゃないか」というのが移動平均乖離率を使ったテクニカル投資だ。
祐作:どんなテクニカル指標ですか?
兜:基本的な見方としては、日々の株価が移動平均線に対して大きく上方にカイ離(プラスカイ離)したら天井ゾーン、反対に大きく下方にカイ離(マイナスカイ離)したら底値ゾーンと判断できる。移動平均線をその銘柄の傾向線(トレンド)とみなし、そこから上下いずれかに大きくカイ離した時を相場の転機と読むわけだな。
祐作:なるほど。25日移動平均乖離率の数値はどうやって計算するんですか?
兜:計算式は下記のようになっている↓
(前日終値-25日移動平均値)
——————————–×100=25日移動平均乖離率
25日移動平均値
計算の基礎となる25日移動平均値は、毎日(取引営業日)の終値を25日間合計し、それを25で割って平均値を求める。計算は日々更新され、一番新しい終値が入ると一番古い終値が外れる。移動平均線はこうして毎日更新される移動平均値をつないだものなんだ。
まあ、こんなのいちいち自分で計算することはないんで、OCNの株価チャートでも使って、移動平均乖離率の項目を見ればいいのさ。
祐作:25日移動平均乖離率の相場への応用の仕方を教えてもらえますか?
兜:ふむ、銘柄ごとの株価習性もあって一概にいえないが、一般的に下記のように言われているぞ。
25日移動平均線の場合
移動平均乖離率はプラスのときは「8%以上になると相場が目先調整局面を迎える」「10%以上になると天井になる」という相場の経験則がある。
逆に、移動平均乖離率がマイナスのときは「8%以下になると相場が目先反発に転じる」「10%以下になると底である。」という相場の経験則がある。