12月14日午前、耐震強度偽装問題に関連して国会において姉歯秀次氏の証人喚問が行われました。証人喚問はNHKにてテレビ中継されました。
テレビ中継中のAM11時過ぎ、姉歯氏はイーホームズについて、「イーホームズに出す前は日本ERIに出していたが、明らかにイーホームズは審査が通りやすいというか、(書類の内容を)見ていないというのが実情だと思う。
納期が早い。ということは、イーホームズの担当者は構造計算設計書に数時間しか目を通していないのではないか。」と述べました。
姉歯氏は日本ERIに構造計算書を提出していた時期もあったと述べましたが、日本ERIが業務停止になったのをきっかけにイーホームズに切り替えたとのことです。
また、姉歯氏はシノケンについては「木村建設に丸投げなので、直接会ったことはない」と語りました。
■会社紹介
日本ERI・・・新築建物が安全基準を満たしているかを調査する民間確認検査機関の最大手で、唯一の上場企業。国会で同業のイーホームズの藤田東吾社長に「姉歯建築士による構造計算書偽造を認識し、1年前に隠ぺいしていた」と指摘される。日本ERIの鈴木崇英社長は隠蔽工作について否定。しかし、姉歯秀次氏の構造計算書偽装をチェック漏れしてしまったのは事実。
シノケン・・・姉歯事務所の構造計算書偽造問題に絡むマンション8棟を販売。このうち5棟が耐震強度不足であることが判明。14日、来年3月期連結決算に偽装問題の対策費約31億円を特別損失として計上、純損益が当初予想の4億円の黒字から4億円の赤字に転落すると発表した。マンションの解体、入居者の退去や転居、購入代金の返済などにあてる。主力取引行の福岡銀行から融資を受けるほか、12月末に20億円の転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行する。2006年3月期の中間期と期末の配当を無配とすると発表。
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