7月10日、コンビニATM事業最大手のセブン銀行 【JASDAQ:8410】の株価が前日比+11,000円 (+4.33%)の終値265,000円と上昇しました。上場来最高値更新です。
マッコーリー証券が7月10日付で、セブン銀行株の投資判断を新規に「アウトパフォーム(強気)」、目標株価30万円したことが買い材料視されました。
ちなみに、セブン銀行には、日経平均株価が上昇すればセブン銀行の株価が下落し、日経平均株価が下落すればセブン銀行の株価が上昇する傾向があります。医薬品株や電力株のようなディフェンシブ銘柄的な値動きをみせています。
セブン銀行は、通常の銀行において収益源のひとつとなる、事業会社向けの融資業務は行っていません。セブン銀行の主な収益源は、セブン&アイのグループ各店舗に現金自動預け払い機(ATM)を設置することによる、提携先金融機関や利用者からの利用手数料です。
また、消費者やセブン&アイホールディングスを始めとする事業者から受け入れた預金は、国債・政府保証債など信用リスクの低い商品に限定して運用しています。セブン銀行はATMによる決済(現金出納サービス)専業銀行という新しいビジネスモデルといえます。普通の銀行に比べ、ローリスクなビジネスモデルを構築しているので、個人投資家はセブン銀行株をディフェンシブ銘柄として認識しています。
最近、景気の先行きが不透明で日経平均株価が下落基調にあることに加え、セブン銀行株はタスポ関連銘柄 (コンビニ関連銘柄)ということもあり個人投資家の注目を集めている模様です。