6月10日、ジャスダック証券取引所が、都内で開いた定時株主総会で新たな取締役を選任しました。その後の取締役会では、大阪証券取引所との取引システムの一本化、筆頭株主である日本証券業協会によるジャスダック株式の大証への売却を容認することを決定しました。
以下、ロイター・ニュースのウェブサイトからの抜粋です。
ジャスダックの新経営体制が発足、大証<8697.OJ>との経営統合に全員賛同=社長
[東京 10日 ロイター] ジャスダック証券取引所の筒井高志社長は10日夕の新経営体制発足後の記者会見で、筆頭株主の日本証券業協会が株の過半数を大阪証券取引所(8697.OJ: 株価, 企業情報, レポート)に譲渡することについて「取締役全員が賛同している」ことを明らかにした。大証との統合について筒井社長は「世界に冠たる市場を作りたい」と語った。大証の子会社になることについては「大証の企業価値が高まらなければならない」とも述べた。
ジャスダックが10日午前に開いた株主総会で、大証との統合推進派の筒井社長はじめ6人の新経営体制が発足し、新体制による取締役会は、大証とのシステム一本化を推進する方針を決定した。さらに、大証がTOB(株式公開買付け)をする際に必要となる資産査定にも応じる方針を決めた。
これを受けて大証は、日証協とジャスダック株の価格や株数を詰めた上で、TOB(株式公開買付け)を通じてジャスダックを子会社化する方針
統合交渉の途中で、藤原隆ジャスダック元会長が統合に反対するなど、紆余曲折がありましたが、なんとか大証とジャスダックが統合する方向で話がまとまりました。
ただ、4月29日にジャスダックの筒井高志社長が、藤原隆ジャスダック元会長を辞任させる意向を明らかにしていたためか、今日の「大証とジャスダック経営統合へ」というニュースは新味がなく大証の株価上昇には繋がりませんでした。
本日の大阪証券取引所は前日比-11,000円 (-1.84%)の終値586,000円となっています。
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