2月7日、電気通信事業者協会(TCA)が、2007年1月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表しました。下記のようになっています。
事業者 | 純増数 | 累計 |
NTTドコモ | 7,000 | 52,220,800 |
KDDI | 208,400 | 27,433,900 |
ソフトバンク | 164,000 | 15,660,500 |
総計 | 379,300 | 95,315,200 |
事業者 | 純増数 |
NTTドコモ | -98,500 |
au | +115,500 |
ツーカー | -7,100 |
ソフトバンク | -10,000 |
事業者 | 純増数 | 累計 |
ウィルコム | 43,000 | 4,402,500 |
NTTドコモ | -23,600 | 506,800 |
総計 | 19,400 | 4,909,300 |
事業者 | 純増数 | 累計 |
iモード | -2,400 | 47,205,300 |
EZweb | 260,600 | 22,719,100 |
Yahoo!ケータイ | 114,300 | 13,034,500 |
総計 | 372,500 | 82,958,900 |
NTTドコモは12月の純増数が87600だったのですが、1月は7000しか純増しませんでした。番号ポータビリティで-98,500と大幅に転出していますが、新規契約でそれを補うことができなかったようです。早くも903iシリーズの投入効果が薄れたか?
KDDIは12月の純増数が297,500だったのですが、1月は208,400の純増とやや鈍っています。ソフトバンクのホワイトプラン発表に新規顧客を食われたと思われます。しかし、auはもともと第3世代のエリアが広いことに加えて、新機種投入のタイミングがよかったので解約率が3社の中で一番低くなっています。MNPで一人勝ち状態なので、全体の増加数もNO.1です。
ソフトバンクモバイルは12月の純増数が97,000だったのですが、1月は164,000の純増と躍進しました。予想外割の終了に伴い発表した新料金プラン「ホワイトプラン」が新たな顧客を開拓しました。
・関連記事 ソフトバンクモバイル、月額980円の「ホワイトプラン」発表 夜間除き同社携帯同士はかけ放題
MNP導入以前、ソフトバンクは他社の草刈場になると予想されていました。しかし、ボーダフォン時代にはなかった魅力的な端末を投入した上で予想外割を発表し、新規顧客を獲得しました。さらに、予想外割に加入した顧客の通信量(トラフィック)を計算した上で1~21時の話し放題はいけると判断し「ホワイトプラン」を投入。多くの新規顧客を得ることに成功しました。
ウィルコムは12月の純増数が37,300だったのですが、1月は43,000の純増とまずまずの数値でした。ソフトバンクのホワイトプランの登場があったわりには、健闘したといえます。
1月の数字全体を見ての感想ですが、MNP(番号持ち運び制度)ではKDDIの一人勝ちかつドコモの一人負けなのが目に付きます。1月5日にソフトバンクがホワイトプランという新しい料金プランを出したわけですが、auは今のところ料金引き下げなどの対抗策は必要なさそうですね。ドコモはなんらかの手を打った方がいいと思いますが。
なお、1月は携帯電話3社での契約純増数が379,300 となっています。10月の265,200、11月の376,100、12月の482,200と年末まで順調に増加していましたが、1月は一服しました。
今月はソフトバンクの躍進とドコモの不調が目につきましたが、ソフトバンクはホワイトプランという実質料金値下げのプランを出してきたので、新規加入者が増えて当然と言えば当然です。好調を長期的に維持できるか否かでソフトバンクの真価が問われてきます。
今後もソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの業績には注目していきたいと思います。
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