株券電子化により株券の名義書換が不要になるのに伴い、11月16日から株取引の仕組みが一部変わります。
株券の5日目決済が廃止され、「配当・株主優待の権利取り最終日」が変わります。
今まで、株式の普通取引では、約定日から起算して4日目に受け渡し(決済)を行い、「配当や株主優待に関連する権利落ち取引」では5日目に決済が行われてきました。
この5日目決済の取引が2009年11月16日より廃止され、4日目決済に統一されます。
これにより、配当や株主優待の「権利取り最終日」と「権利落ち日」が、従来と比較して、それぞれ1日後ろにずれます。
ETFの収益分配金の「権利取り最終日」も従来と比較して、1日後ろにずれます。
以下、東京証券取引所のウェブサイトからの抜粋です。
東証からのニュース
2009/10/15 更新
[東京証券取引所]
当取引所は、株券等の売買について、以下のとおり制度の変更を行う旨、お知らせしております(平成21年2月24日公表分)が、この度、その実施日を予定どおり平成21年11月16日(月)とすることといたしましたのでお知らせいたします(別紙参照)。
- 有価証券の普通取引において基準日等が設定される場合に、株主確定等のため売買日から起算して5日目の日に決済を行う取扱いを廃止し、4日目決済に統一します。(注)
- 株式の併合又は株式の分割等と同時に単元株式数が増加する場合等に行っている売買停止を廃止します。
(注)今回、5日目決済廃止の対象となる有価証券は、株券(外国株券を含みます。)、ETF(外国ETFを含みます。)及びREIT等であり、転換社債型新株予約権付社債券(CB)及び交換社債券を含む債券については、当面現行どおりの取扱いとなります。(4日目決済への一本化の対象にはなりません。)
5日目決済廃止に伴う「権利取り最終日」と「権利落ち日」の具体例については、下記リンク先のオリックス証券の説明が判りやすいものになっています。
以下、オリックス証券のウェブサイトからの抜粋です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2009年11月末の決算銘柄の権利付、権利落ち取引のスケジュールは以下のとおりです。
株式分割や配当等の権利を得るには、権利付売買最終までにお買付ください。
~~~以上、オリックス証券のウェブサイトからの抜粋~~~
↑つまり、2009年11月の場合、配当金や株主優待が欲しかったら、「11月25日に株を保有したまま11月26日まで持ち越せ」ということです。
ちなみに、5日目決済廃止に伴う「権利取り最終日」と「権利落ち日」の日程イメージについては、下記リンク先のマネックス証券作成の画像をご覧下さい。
以下、マネックス証券のウェブサイトからの抜粋です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
制度変更に関する変更前と変更後の比較
■配当落日・権利落日 ●:約定日 ♦:受渡日 X:基準日
~~~以上、マネックス証券のウェブサイトからの抜粋~~~
というわけで、2009年11月から「権利取り最終日」を決めるルールが変わるので、配当や株主優待の取得を狙っている個人投資家の方は、日付を気をつけましょう。
▼関連記事